朝日文庫<br> 思い違いの科学史

朝日文庫
思い違いの科学史

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 326p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784022613684
  • NDC分類 402
  • Cコード C0140

内容説明

「生物は自然にわいて出る」「植物は土を食う」「血を抜けば病気が治る」など、今日では言うも恥ずかしいようなことが、かつては常識だった。古代から現代まで、世界的に強く信じられてきたさまざまな「思い違い」は、どのように正されていったのだろうか。科学研究者6人がやさしく解説する。

目次

電気はモノではない
病気は部分の異常
生物は自然にわいて出る
熱は元素のひとつ
伝染病は毒あたり
植物は土を食べる
一年はだんだん短くなる
交流による送電は危険
肺結核は遺伝する
ライト機より先に飛んだ飛行機〔ほか〕

著者等紹介

青木国夫[アオキクニオ]
1924年東京生まれ。元国立科学博物館工学研究部長。2001年死去

板倉聖宣[イタクラキヨノブ]
1930年東京生まれ。元国立教育研究所物理研究室長

市場泰男[イチバヤスオ]
1924年東京生まれ。科学史家

鈴木善次[スズキゼンジ]
1933年神奈川県生まれ。元大阪教育大学教育学部教授

立川昭二[タツカワショウジ]
1927年東京生まれ。北里大学名誉教授

中山茂[ナカヤマシゲル]
1928年兵庫県生まれ。神奈川大学名誉教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Ken05

4
科学や物理の話は難解だろうか。もちろんより理解を深めるなら専門的な知識や数式が必要かもしれない、しかしそれらを人に伝える際に使われる大きな手段が「言葉」ならば、楽しめないはずはない。6人の著者によって平易に書かれた、さまざまな科学史の物語はとてもエキサイティングで面白い。私の脳裏には読中ずっとブルカニロ博士の言葉がひらめいていた。2009/07/11

だちょう

2
科学の進歩の上での思い込みや勘違いを、「なぜ当時の科学者は勘違いしたのか」「どうやってその勘違いが明らかになっていったのか」を丁寧に書いた好著。どうしてそう思い込んでしまうかを丁寧に書くことによって、科学的思考とはどういうことなのかがなんとなくわかってくる。「花粉がブラウン運動する」という勘違いの話、初出はここなのかな。しかし、野口英世の業績が後年になってかなり否定されていたことを初めて知って驚いた。2014/03/26

水無月十六(ニール・フィレル)

1
思い違いから生じた理論と、それが訂正されていく過程を見る本。一般に信じられていることが本当とは限らないということを改めて考えさせられる。2015/08/21

冬至楼均

1
様々な思い違いを超えて科学は進歩する。2014/05/19

いちはじめ

1
ここで指摘されている間違いのうち、ブラウン運動で花粉が動くという話、これ読むまでずっと信じてた……。いや、勉強になりました。好著2002/02/15

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/4670
  • ご注意事項