内容説明
「被告人を死刑に処する」。オウム法廷で初めて、極刑を言い渡す声が響く。この判決は、死刑確実と言われた林郁夫被告ではなく、坂本堤弁護士一家殺害事件などに問われた古参信徒・岡崎一明被告に下った。林被告と同じように自首が認められたにもかかわらず、なぜ彼は死刑の宣告を受けたのか。
目次
「グルの意思」とは何か(岡崎一明被告)
「教祖はここまで狂ったか」(松本知子被告)―松本知子被告 被告人質問の要旨
訴因変更の請求―訴因変更の理由を説明する東京地検からの「手紙」
今なおすがる心(早川紀代秀被告)―坂本堤弁護士一家殺害事件 早川紀代秀被告の証言要旨
崩れ始めた沈黙の姿勢(遠藤誠一被告)
弁護士の信頼(青山吉伸被告)
現場の「主役」、対決姿勢再び(井上嘉浩、林泰男被告)
九カ月後の意見陳述(松本智津夫被告)―地下鉄サリン事件についての冒頭陳述書変更部分
か弱き妻と母の顔(松本知子被告)
教祖を守る弁護術(青山吉伸被告)―坂本堤弁護士一家殺害事件 青山吉伸被告の証言要旨〔ほか〕