朝日文庫<br> ヤクザが店にやってきた―暴力団と闘い続けた飲食店経営者の怒濤の日々

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朝日文庫
ヤクザが店にやってきた―暴力団と闘い続けた飲食店経営者の怒濤の日々

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  • サイズ 文庫判/ページ数 263p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784022613141
  • NDC分類 368.5
  • Cコード C0136

内容説明

「ヤクザ御一行様お断りいたします!」執拗な営業妨害を続ける暴力団に「一介の飲み屋のオヤジ」はいかに立ち向かったか?!ヤクザの親玉、ちんぴら、その情婦も入り乱れ、虚々実々の攻防戦が繰り広げられる。体を張って修羅場をくぐり商売のやり方を確立していく様に、市井の知恵とたくましさが漲る奮闘記。

目次

グラス一つの裁判
南武線稲川会マル暴との徹底抗戦記
ヤクザと悪質な客―脅しの手口(借金をかたにビル乗っ取り。暴力団がやってきた;「鉄砲玉」三文二郎の二束三文の人生;Kという男の陰湿な脅しの手口 ほか)
九州太郎―あるヤクザとの奇妙な出会いと別れ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

きら

4
ヤクザと一切付き合わないクリーンな経営をモットーとし、数十年間水商売を営んできた著者と、旨みを求めて店にやってきたヤクザ(と、タチの悪い素人)たちとの闘争記。 やっぱり、水商売やってると入れ替わり立ち代り暴力で生計立ててる人たちが訪れるらしい。ただこれは、ヤクザがヤクザだと、わかりやすい格好でストレートに名乗っていた時代の物語なので、今は暴力団新法の影響とかでそのやり口はきっと大きく変わっていそう。結局のところ、ヤクザの暴力は目的じゃなくて手段なので、怯まずに強い態度を貫き通すことが肝要なのだなと思った。2011/07/22

文句有蔵

3
面白かった!文章が軽妙洒脱で、題材の選抜、並べ方に飽きさせない工夫があり、スラスラと読ませてしまう。作者の頭の良さがうかがえる。内容は今のような暴対法が出来る遥か以前の話なので、若い人には奇異に映るかもしれない。しかし本書に書かれている時代において、「暴力団お断り」を表に掲げた勇気には敬服する。割かれた章の多さから、作者的には九州太郎に特別な思い入れがあるようだが(「さもあろう」とも思うけれど)、私は三文二郎が悲しく心に残った。名前は親から子への最初の贈り物と思えば、あだや軽々しく決められないなぁ。2014/07/24

マメラッティ

1
普通の人として反社会的な者達と渡り合っていくところで、変に著者を超人化させて書かれていない。実際は一般人をはるかに超えた屈強な人だと思うが、精神的に厳しかったことなどを隠しておらず好印象です。2021/06/22

bbblind

1
今回は一件の事件に焦点をあて、暴力団がいかに卑劣な輩であるかを生々しい描写で綴っている。余りの暴虐さに読んでいる間は酷く憂鬱な気分になる。漸く宮本さんに相談に行く下りになってほっとするが、洗脳の解けない被害者は警察に行く決心がつかない。何もかも解決してくれるヒーローなどいない、飽くまでも自分達で何とかするしかないのだというメッセージが込められている。昨今、昭和のヤクザのように、誠心誠意話せばわかる連中は少なく、人殺しを厭わない連中が増えているのではないか。だからこそ始めに自分が対応を間違えてはいけない。2013/04/27

田中博史

1
面白かった。 事実は小説より、、、というこんな面白い本があると、ますます小説離れが進む。 やっぱり何事も相応の覚悟がないと大成しない。 やっていることは結構現実路線だけど、一つの価値観をブレずに標榜し続け、行動し続けた意志の力には驚嘆する2012/08/24

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