朝日文庫<br> 全・東京湾

朝日文庫
全・東京湾

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 291p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784022612816
  • NDC分類 662.13
  • Cコード C0195

内容説明

埋め立てられ、汚水を流され続けてきた「ヘドロの海」東京湾は、ハゼ、アナゴ、アオヤギなど、いまも我々の胃袋を満たし続ける宝の海「江戸前」そのものだった…。もぐり続けて十余年。東京湾に暮らす生物と、それを生活の糧にしてきた人たちの営みを綴る等身大のルポ。

目次

第1章 現住所は東京湾
第2章 湾一周
第3章 東京湾の漁法
第4章 東京湾人生
第5章 人と自然と東京湾
第6章 東京湾の魚は食えるか?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

kinkin

75
著者の写真家・中村征夫氏が東京湾に潜って撮った写真ルポ。初版が30年前の1987年頃。当時かなり汚れていた東京湾に潜るということはとても信じられない状況だったに違いない。それでも海底に積もったヘドロで視界が殆どない状態で探せば小さなカニや魚がみつかる。東京湾で続けられている漁法やそこで暮らす人びとの取材をとおして決し活性のない海ということを伝えていた。現在の東京湾の様子はどうなっているのかを知りたい。2018/01/14

Koki Miyachi

9
1977年から十余年。東京湾を空から海から全方位的に取材した写真とテキストによるルポルタージュ。東京湾に生き物がいるとはとても思えないが、ヘドロにもめげず逞しく生きている生物は案外沢山いるらしい。とはいえ、環境悪化によって生命のゆりかごとしての東京湾は安泰ではない。東京湾を生活に糧にしている漁師達の生活、東京湾を棲み家としている生き物達を追って、筆者が熱く語りかけるメッセージは強く心に響く。本書が上梓されて既に25年。今東京湾はどうなっているのだろう。第13回(1987年度)木村伊兵衛写真賞受賞作品。2013/10/21

エヌる@遅れてきたルーキー

1
かつての東京湾のルポ。海ほたるより全然前の貴重な話。2023/09/30

Gen Kato

1
都会の海にも漁を生業とする人々はいる。汚れた海にも生きものはしたたかに棲む。美しい写真と抑制のきいた文章で綴られる、知っているようで知らなかった「今を生きる」海の物語。とはいえ、刊行からだいぶ月日が経っています。「現在」はどうなっているのでしょうか。2014/01/13

DBII け

1
これまでは東京湾といえば、ヘドロがあり、ゴミが散乱し、湾の中心のほうぐらいしか生き物は住んでいない、故郷の駿河湾などとは大違いだろう・・・と考えていましたが、この本を読んでイメージは一変しました。もちろん問題もありますが、漁師さんの多い東京には意外でした。2012/10/18

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/1063851
  • ご注意事項

最近チェックした商品