内容説明
メディアはいかにして「第四の権力」となったか。CBSテレビ、タイム誌、ワシントン・ポスト紙、LAタイムズ紙を柱に据え、これら四大メディア王朝の勃興と発展、渦巻く野心、政治権力との癒着と葛藤を、膨大な取材と卓越した筆力で描き出す。
目次
プロローグ 二つの転回点
1 マスメディアの勃興(放送ジャーナリズムの幕開け;ルースが築いた帝国;チャンドラー一族の野望;黄金の鎖につながれたメディア;ワシントンの輝ける青春)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
i-miya
57
2014.01.12(01/05)(つづき)デイヴィッド・ハルバースタム著。 (筑紫哲也他訳) (p009) (訳者前書き、つづき) CBS・・・経済的利益追求を動機に突進、ペイリー。LAタイムズ=チャンドラー一族、タイム=ハリー・ロース、WAポスト=フィル・グレアム・・・政治的目的、名声追及。 いずれにしても自らの目的のために、メディアが手段となっていることに変わりない。 2014/01/12
i-miya
51
2013.12.05(12/05)(再読)デイヴィッド・ハルバースタム著筑紫哲也。 12/03 (訳者まえがき) ハルバースタムの迫力と魅力。 メディアをめぐる状況、情報革命、デジタル革命-誰がその以前の時代を予想したであろうか。 「メディア」が抱えてきた本質的な問題や課題はそれ以前と大き変わってはいない。本書は、この革命が起きる前夜までのアメリカメディアの状況とどう付き合っていくか。 2013/12/05
i-miya
50
2014.02.23(02/05)(つづき)デイヴィッド・ハルバースタム著。 02/23 (P011) (訳者まえがき=筑紫哲也、つづき) リンドン・ジョンソンが大統領引退後、TVインタビューでマスメディアへの呪詛を吐くシーン。 ジョンソンの師であり、パトロンであったレイバーン下院議長も悪態を口にする。 佐藤栄作もまた・・・。 筑紫が米図書館で探しだした、1955、無名時代の地方記者ハルバースタムが雑誌に寄稿、それがジェームズ・リストン、NYタイムズ、ワシントン支局長の眼にとまる。 2014/02/23
i-miya
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2013.12.05(12/05)(再読)デイヴィッド・ハルバースタム著筑紫哲也。 12/03 (訳者まえがき) ハルバースタムの迫力と魅力。 メディアをめぐる状況、情報革命、デジタル革命-誰がその以前の時代を予想したであろうか。 「メディア」が抱えてきた本質的な問題や課題はそれ以前と大き変わってはいない。本書は、この革命が起きる前夜までのアメリカメディアの状況とどう付き合っていくか。
ノト
1
稀代の名ジャーナリストが、アメリカジャーナリズムの黎明期から濫熟期までを描く4分冊の大作。ハルバースタムといえば「ベスト&ブライテスト」を読んだ時の興奮を思い出す。ジャーナリズムを語るのにこれ以上ふさわしい方がいるでしょうか!いません。1巻ではCBS、ロサンゼルス・タイムズ、ワシントン・ポスト、タイムの各社の創業記が書き起こされる。どの章も、それぞれの小さなビジネスを一大メディアに押し上げた男たちの人物像と言動を追うことで進むのでアメリカドラマを観ているような面白さだ!2011/12/07