内容説明
ケネディの暗殺、「偉大な社会」を目標に掲げるジョンソン新政権の成立。米国内の政治状況が混沌とする中、ベトナムへの軍事介入は、政権参画者たちの野心や自己欺瞞のため、拡大の一途をたどる。政権内部でわずかに挙がる戦争懐疑派の意見も押し潰され、ベトナムの悲劇は続く。
目次
11 誰がベトナムの真実を語ったか
12 マクナマラ伝説の虚構
13 堰を切った疑問
14 深まるホワイトハウスの分裂
15 ケネディが遺した負債
16 空費された一年
17 目を閉ざし暴走する巨像
18 押し潰される懐疑派
19 ジョンソンの野心と虚偽
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さくらさく
1
上々。2018/03/01
キミ兄
0
2読目。ベトナムに入り込んでいくケネディとマクナマラ。☆☆☆☆☆。2005/06/01
hayatama
0
どんどんエスカレートする泥沼。それを淡々とこなしていく官僚機構。どこまでも空恐ろしい既視感を感じざるを得ない。官僚機構とは過ちを認めることのできない非常に硬直的な組織なのである。2009/12/02
Fuyuki Kawasaki
0
アメリカが泥沼のベトナム戦争にのめり込んでいく姿をおったノンフィクション。2巻目。 ケネディーの暗殺、ジョンソンの性格、他者を理解する事を苦手とするアメリカ人の気質、理性よりも優先する愛国心など、多くの要素が絡みあい戦争に突き進んでいく姿を見ると、大きな流れの中では個人ではどうにも出来ない事があるのだなと感じさせられる。 今回も膨大な資料を参考にしている事が伝わる。そしてぐっと引き寄せる情報量と書きぶり。 素晴らしい本。2019/08/22
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