朝日文庫<br> 人はなぜ酒を飲むのか―精神科医の酒飲み診断

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朝日文庫
人はなぜ酒を飲むのか―精神科医の酒飲み診断

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  • サイズ 文庫判/ページ数 339p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784022610140
  • NDC分類 493.156
  • Cコード C0147

内容説明

過度の飲酒を長年続けると、胃潰瘍、肝硬変、慢性膵炎、高血圧症にとどまらず、幻覚まで起こし、ついには死亡する人も現れる。体に悪いと知りながらどうしても断酒できず悲惨な最期を迎えた「アルコール依存症」の患者たち。ベテラン精神科医が豊富な治療例を通して明かす、実戦的アル症対策。

目次

1 人はなぜ酒を飲むのか(ストレス過剰時代;飲酒の医学)
2 アルコール症の本質を考える(腕きき商社マンの転落;ふり回される家族)
3 アルコール症治療
4 敗北のカルテ(酒にとりつかれた人びと;アルコール症は慢性の自殺)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

76
この本はアルコール依存症などについて精神科医の著者が事例を豊富に紹介してくれています。このような症例を見るとここに至るまで仕事や日常の生活でのかなりのストレスなどがあるのがよくわかるような気がします。私もお酒は昔はかなり飲んでいたのですが、最近は年を取ったせいもあるのかせいぜい週に1回程度しか飲みません。また医学的な分析もされていて参考になります。2024/05/22

katoyann

24
アルコール依存症を専門とする精神科医によるエッセイ。アルコール依存症は、人間関係の障害であるという大枠の理解を示している。「人間関係の障害」というのは、過酷な成育歴があって人と話すのを苦手としていたり、職場での関係構築が下手だったりするような例がある。今では依存症は脳の機能障害という説が有力だが、依存症の背景には人間関係の問題が潜んでいることも確かである。離脱症状と連続飲酒がサインとされているが、肝硬変、がんなどの重篤な内臓疾患のみならず、認知症にも影響がある。ほどほどにされよ。なんならやめよう。2022/08/20

やっさん

4
下戸の精神科医による、アル症患者達の症例、生き様などをまとめた1冊。なかなか興味深かった。・肝臓などをやられるのは、アルコール自体の毒素よりも低栄養状態が続くから。・アルコールの毒にやられるのは脳。だんだん梅干しの種のように萎縮していき、50歳前後でも老人性痴呆症のような症状が出ることも。・脳の一番高等な前頭葉が最初にやられ、粗暴になったり抑制が利かなくなったりする(→性格破綻者へ)。・アル症は慢性の自殺である(ゆっくりと確実に死に近づいていく)等。亡くなったアル症患者の家族の苦しみなど、実例だけに重い。2010/09/04

酒飲み本読み

1
★★★★★ 怖い話が満載。でも止められない。それがアル中。手元に置きたい本。2019/05/27

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