内容説明
1982年2月、羽田沖で日航DC8型機が墜落、死者24人、重軽傷者150人を出した。これは、精神分裂病の機長が操縦かんを押し下げるなど、異常操作を行い引き起こした事故だと判明、世間に強い衝撃を与えた。豊富な証言を基に、人命を預かる職業人の健康管理という重要問題を医師の目で鋭く追究。
目次
1 墜落
2 救出
3 逆噴射
4 発病
5 水面下の情報
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ふたば
3
前回読んだ本は、組合問題を中心とした社内の問題から事故を検証していたが、今回は、脳外科医であり、その観点から様々な自己を検証してきた著者からみた、事故の背景である。当該機長の精神障害の発症から、事故までを機長の言動や、それに伴う家族、同僚、社内のそれぞれの職位からみて事故が起きた理由を考えている。結局のところ、分裂病だったという結論であるがために、機長に責任をかぶせることは困難であった。もちろん、分裂病は病識もなく、本人の責任は問えないものなので、被せるという表現は誤りだ、機長には責任は存在しない。2019/10/22
たけふじ
1
羽田沖墜落事故、いわゆる「逆噴射事故」についての本。機長の分裂病(=統合失調症)の発症をなぜ誰も気づかなかったのか、あまつさえ副操縦士から機長に昇格させ、業務に復帰させようとしていたのか。慈恵会病院と連携していたのに、医師同士の距離が近すぎて診断がうまくいかず、会社との情報共有もままならない。1993年にかかれた本だが、「健康管理部」はどれだけ機能したのだろうか。新しい情報で読みたいと感じた。2018/01/07
でね
0
1982年に起きた航空事故の本を読みました。精神分裂症という言葉が広まったきっかけでもあるそう。今の意識だと「ちょっとそれは言っちゃいかんでしょ」みたいな言述もあるので注意2016/09/07
Bücherwurm
0
起きたことはショッキングでとてつもなく悲惨な事故だが、結局のところ「企業の雇用者健康管理と産業医の役割」に集約される気がする。2018/08/31




