内容説明
モンゴル帝国のあの壮図を支えた勇者たちの末裔がアフガニスタンに住んでいる。そのチンギザイ族〈チンギス・ハーンに属する者〉を訪ねて8000キロ、本書は、昭和30年の京都大学カラコルム・ヒンズークシ学術探検の先駆となった踏査報告であるとともに、詩的感動をさそう記録文学である。
目次
第1部 トルキスタン草原の旅(ペシャワールからカーブルへ;高原の都カーブル;ヒンズークシ山脈の横断;廃都バルフ;砂漠・草原・オアシス;アフガニスタンのモゴール人;バダフシャーン高原)
第2部 ヒンズークシ山脈の旅(ハザーラジャートに入る;豪族ミール・ハイダル・ベク;峡谷の村;ヤク・アウラングのハザーラ族;カンダハールへ)