内容説明
1869年の開通いらい、世界情勢の鍵を握る要所として注目を浴びているスエズ運河―。その起源ははるか古代エジプトにまでさかのぼる。ファラオの時代から現代まで、地中海と紅海を結ぶ運河を巡って繰り広げられた4000年の興亡を軸に、ジャーナリストの目で壮大な歴史の流れを描く。
目次
第1章 ファラオの運河
第2章 モーセの道
第3章 クレオパトラとトラヤヌスの時代
第4章 メッカに向かって
第5章 移ろいゆくカリフの興味
第6章 十字軍のなかで
第7章 ナポレオン・ボナパルトの登場
第8章 レセップスの構想力と行動
第9章 1869年11月17日の輝き
第10章 戦争と自由通航の試練
第11章 ついに来た国有化の日
第12章 国有化後の展開