内容説明
日米間の経済問題や貿易問題が、両国間の「係争点」として政治問題化されることは、遠く1960年代から起こってきたことである。経済摩擦の大きな部分は日米経済関係の相互依存のせいであり、それをうまく解決しうるか否かは、日米間の政治的相互依存関係をいかに円滑に構築しうるか否かにかかっている…。
目次
第1部 日米経済摩擦―7つの局面(日米経済関係の「政治学」;「構造的」不均衡論の是非;日米関係をめぐる社会心理構造;経済摩擦の法律学;文化的発想のスレと経済摩擦;通商政策と貿易摩擦;交渉タクティックスの相克)
第2部 分野別にみた日米交渉の背景と問題点(農産物貿易交渉における「制約」;カラーテレビと自動車問題の背景;浮上してきたサービス産業問題;原子力摩擦はどうやって回避されたか)
第3部 日米経済関係の潮流と明日への課題