内容説明
川端康成、谷崎潤一郎、志賀直哉、檀一雄、吉川英治…。レンズを通して作家たちの雰囲気を鋭くとらえた写真集。目で見る戦後文檀史。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kinupon
25
作家ではなく「文士」という言葉に、写真家 林忠彦の思いを感じます。 どの文士も顔も時代を見つめているような気がします。2015/01/08
モリータ
8
◆ずっと読みたかったのを久々のブックオフで。同じ文士の肖像でも土門拳とは印象が随分違う(志賀直哉の顔貌の穏やかさは両者で強く感じた。あとやっぱ斎藤茂吉は呆けた感じ(年の問題…?))土門拳は誰でも撮ったわけじゃなさそうだが、対象選びとか距離の作り方に個性があったのだろーか。◆同じ白皙タイプでも、大岡・丹羽・小林・北原では系統が違うし(大岡が一番渋くタフに見える)、好好爺達もよく見たら個性が出ている。◆有吉佐和子や中野重治の表情は便覧なんかよりずっといい。そして最も男前なのは水上勉、次いで三浦哲郎。2020/12/08