内容説明
昭和62年7月4日―かつて自民党内最大の派閥として、絶大な権力を誇った田中軍団はついに分裂、ニューリーダーたちの時代が始まった。だが、数=力に依存する政治的体質は、依然この党に受けつがれていはしまいか。“闇将軍”の実力を見せつけた59年秋の「二階堂擁立工作」以降、元首相が病に倒れ、やがて派閥分裂に至るまでの過程を追い、日本の保守政治の深層にメスを入れる。
目次
1 「田中支配」の終幕
2 田中派の分裂・解体
3 ドキュメント59年「二階堂擁立劇」
4 「田中支配」拡大の軌跡
5 亀裂―竹下「創政会」
6 田中元首相、倒れる
7 記者座談会「田中支配」とは