朝日文庫<br> 手とぼしの記

朝日文庫
手とぼしの記

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  • サイズ 文庫判/ページ数 303p
  • 商品コード 9784022604224
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

内容説明

野菜、そうめん、北の湖大好き、イブ・モンタンのセクシーなこと…名作『序の舞』取材のこぼれ話、小説書きの原点となった満州引き揚げ体験から、原稿の締め切りに追われる日々の暮らしのあれこれを、当代一流の人気女流作家が筆の赴くままに綴った、香気あふれるエッセー。

目次

絵の値段
引き揚げ記念日
かつおぶし削り器
野菜大好き
冬のひるめし
タクシー事故
憂鬱な越年
松園さんの絵
細雪ときもの
狛江の梅
陽暉楼カラオケ大会
誕生日
吉行さん
カツオ騒動
螢、やまもも
10年目の決心
炎暑の土佐へ
すだく虫の音〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

g830165

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『ちきしょう、ちきしょう、台風を衝いての決死行でやって来たのに、あたしの目の前でむざむざ前頭の大寿山に吊り上げられるなんて、と思わず座蒲団に手がかかったが、ぐっとこらえ、そのかわり、ヤキトリのからやらゴミ袋やら、プログラムやらせんすやら、手あたり次第横の亭主の頭に放り投げ、わずかなうっぷんを晴らすより他なかったのである。』2015/01/13

のん

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頑固で好き嫌いの激しい面。かと思えば必要以上に自分をへりくだりそれがかえってそばにいたらと考えると辛いほど。特に文章中に夫のことが書かれ過ぎていて、一人でねることもできないのか?とお叱りが来ることに対して、自分は体が弱いからそばに誰かがいてくれないと不安なだけで、決して夫でなければということではない、安心して寝れればいいのだと弁明するあたり、のろけてくれた方がどれだけ気分が良いことか。

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