内容説明
音楽を語って文明批評に及ぶ。朝日新聞連載〈音楽展望〉シリーズ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うた
6
1970年代。私が生まれる前の音楽評論集。「ロイヤル・シェイクスピア劇団の甘美さ」「音楽を愛するとは」「カザルスの死とカラヤン」。演奏会の短評も多く、当時のクラシックをめぐる状況もみえてくる。2017/10/17
うな坊
1
コメントがまだ、若々しい。(悪い意味ではなく)。 はっとするような批評が多く、読んでいて啓発される。吉田さんは、誰もが見落としそうなところを巧みに汲み取っていて、本当に優れた批評家だと思う。芸術と人生が遠いものではないとベートーベンが示した、とか、観光客気分で音楽を聴くと、完璧を求めてしまうとか、ハッとする文章にいくつも出会えた。2011/04/12