内容説明
日本文化の影を求めて、古代長江文明の地蘇州・杭州・紹興・寧波をゆく。
目次
蘇州の壁
伍子胥の門
宝帯橋
盤門
呉と呉
呉音と呉服
胥門と〓門
亡命と錦帯橋
「うだつ」と樋
西湖の風
岳飛廟
茶について
茶畑の中で
急須
茶における中国と日本
娘村長さん
海寧県塩官鎮
乾隆奇譚
布袋さん
瓦流草〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
45
中国史に興味があるので、引き込まれました。日本史と比較すると、歴史のスケールの違いに驚かされます。中国文明に触れているのも面白かったです。2024/03/28
Tadashi_N
43
歴史のスケールが違う。船に対する考え方も違う。2018/04/19
aponchan
20
司馬遼太郎氏の作品乱読中のうちの一冊として読了。菜の花の沖に出てくるジャンク船をこの目で見たいという想いを強く感じ、寧波訪問時にも使用されているのを目撃した際の表現には驚きと感動を覚えた氏の気持ちがにじみ出ていたのに驚いた。氏の作品を読み、積み上げていくことで中国のイメージも変わってきている。これからも氏の作品を読み進めていこうと思う。2020/05/05
Kaz
20
水の都 蘇州から杭州方面の紹興、余姚、寧波を巡る旅。水の都といえば、私の知る限りベネチアだが、ベネチアとは趣を異にする蘇州は一度訪れたい街。しかし、日本と中国の付き合いは古代から現代までに渡るだけあって、とても一言では語りつくせないな。本作では、うだつ、布袋さん、呉服など日本に溶け込んでいる様々な文物について、色々発見があったり、司馬さん独特の考察があったりして彼の地の情景が目に浮かんできた。政府同士は微妙な関係のようだが、我々市民は仲良くしていきたいと思う。彼の国の友人は、好感の持てる人ばかりだし。2018/01/19
たカス
12
★★★☆☆苦手な中国モノも司馬さんなら読みやすいなぁ。まぁデカ過ぎるよ。国土も歴史も。前巻に登場した道元も出てきたが下痢に悩まされた。2018/04/18