感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かっぱ
41
司馬さんの読者で十津川といえば龍馬暗殺を思い浮かべるのが自然だろう。「私は、十津川郷のものだが」、この一言で警戒を解いてしまったがために龍馬が居ることが分かってしまった。こんな小さな山奥の郷に歴史が詰まっている。20年以上前に和歌山へ抜けるのに、この道を通ったことがある。次に訪れる機会があれば、歴史を感じながらこの道を通ってみたい。2016/03/08
Tadashi_N
27
秘境十津川村を支えた独立精神。2017/01/11
aponchan
21
司馬遼太郎氏作品乱読のうちの一冊。思ったよりも時間がかかった。あまり知らない土地と人名に困惑しつつ、十津川たるものが、少しだけ分かった気がする。引き続き、氏の作品をできる限り、読んで行こうと思う。2019/12/31
クラムボン
18
徳川の時代、十津川郷は免租地とされた。司馬さんは言う。「幕藩とは、基本として租税徴収機関である。行政は租税をとるための方便のようなもので、ただひたすらに租税をとる」…そんな収奪機関からも見捨てられ土地だった。ただ、幕府は十津川郷民によって「自治」を行わせ代表者が時々山々を越えて五條代官所に出頭報告の義務は負わせた。その程度の縛りなので一種の共和国だった。人口9000が50数個の字(あざ)ごとに代表者がいる。十津川郷の他に、この様な土地は無く、それが独特の十津川の風土と気質を生んだのだろう。2025/02/24
たカス
13
★★★☆☆高取城跡と吉野山の千本桜までは行けたが桜渋滞で十津川までは辿り着けず。いつかリベンジしたいところ。2017/04/16