感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Smileえっちゃん
49
古本処分の為の再読本5 転任してきた教師の悠二。クラス生徒の一郎、実の姉と慕ってきた奈美恵と父の関係を知った時の苦しみ。川上商店の久代の心痛。一人一人の心理描写が素晴らしいです。その中でも、久代の息子和夫の無邪気さに救われます。三浦作品は安定して読めました。下巻に・・・2020/04/03
九州男児
1
クリスチャンである著者。小説は行間を読み取ることに楽しさを覚えるが、著者の小説は人間の内面を事細かに文字化している。その点はくどい。 内容は、中3生の一郎は、実業家の父親の元で裕福に暮らしている少年だった。ある日、一郎は姉の奈美恵と父の情事を目撃。姉が、実は父の妾だったことを知った一郎は、自暴自棄になる。正妻と愛人が同居という異様な状況に置かれ、どんどん荒みきっていく自分をコントロールできない一郎。人間の光と影の部分が浮き彫りにされ、積木のように崩れやすいナイーブな人間の心情が描かれている作品。2012/11/25
まる@珈琲読書
0
★★★★☆ メモ:悠二、一郎。2011/04/30