感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
阿房門 王仁太郎(アボカド ワニタロウ)
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総評としては、批評という行為の強靭さを味わった気がする。『論語』―とりわけ上論は 具体的な対象(弟子や政治家)への批評が多いのだが、その言葉自体が後世の碩学の様々な解釈や意見を産み出す。詰り、批評は事象から生まれるのだがそこで完結するのではなく、寧ろその批評自身が被批評性を持っており、又そうでなくてはならない。そうした知の受容と伝達こそ知であり、その健全な実践が礼であるとも捉えられ、ならば孔子は批評について極めて自覚的であったと自分は思う。 https://min.togetter.com/m8OBXm02021/04/30