出版社内容情報
軍事大国化する中国はどこに向かうのか。党軍と国軍という二面性を持った人民解放軍の特殊性、台湾問題、対米関係、海洋進出、国内問題への対応から宇宙開発まで、軍事力強化の実態と方向性を多角的に分析。「21世紀の中国」三部作、第一弾。
内容説明
急速な経済成長を背景に、世界に台頭する中国。軍事予算はほぼ毎年2桁のペースで増加しており、その額は現在、米国に次ぐ世界第2位である。この急激な軍事力拡大は、アジア・太平洋地域に情勢不安を生じさせ、国際社会にも大きな影響を与えている。周辺国との間で繰り広げられる軍拡競争が、緊張にさらに拍車をかける。アジア・太平洋地域でのプレゼンスをめぐって米中関係も緊張している。中国はなぜ軍備を増強するのか?何を目指しているのか?世界は、日本はどう対処すべきか?本書は膨大な量の客観的データを用い、背景にある歴史的・地政学的諸要因も交えながら、中国の軍事大国化戦略とその問題点を考察する。
目次
第1章 米国との角逐
第2章 中国・台湾関係
第3章 海洋大国への希求
第4章 中国の宇宙開発と米国宇宙支配への挑戦
第5章 国防軍への成長と課題
第6章 体制維持と強権力
第7章 国際貢献と中国の威信
著者等紹介
茅原郁生[カヤハライクオ]
1938年生まれ。拓殖大学名誉教授、キヤノングローバル戦略研究所中国研究会委員。防衛大学校卒業。陸上自衛隊任官、陸幕戦略情報幕僚、外務省中国課出向、幹部学校教官、連隊長、第7師団幕僚長などを経て、防衛研究所で文官研究職に転官(元将補)、同アジア研究室長、国際研究部長、ロンドン大学客員研究員を経て、99年3月に定年退官。同4月に拓殖大学国際学部教授就任。専門は現代中国の政治・軍事およびアジア地域の安全保障
美根慶樹[ミネヨシキ]
1943年生まれ。キヤノングローバル戦略研究所研究主幹。東京大学法学部卒業後、外務省入省。ハーバード大学にて修士号(地域研究)。1972年、日中国交正常化交渉に参加。在中国大使館参事官(政治部長)、内閣審議官、防衛庁での国際担当参事官、在ユーゴスラヴィア連邦共和国特命全権大使、地球環境問題担当大使、在軍縮代表部特命全権大使、アフガニスタン支援調整担当大使、日朝国交正常化交渉日本政府代表(ウランバートルで日朝交渉)を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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