内容説明
太古に絶滅した生物と現在生きている生物とをつなぐさまざまな化石。刻まれているのは「進化の証拠」や「謎を解く手がかり」だ。恐竜の足跡化石からは恐竜の姿勢や歩き方、移動の速さ、社会行動が、海に棲む有孔虫の化石からは当時の海水の温度や塩分濃度が推定できる。肉眼で観察可能な骨や貝殻はもちろん、電子顕微鏡で見るミクロの分子化石、身近に見られる「生きている化石」など、意外なモノが語る生命と地球の歴史。古生物研究の最前線。
目次
第1章 同定から復元へ(「人魚」の化石―「人魚」が海牛へ姿を変えたわけ;生きている化石メタセコイア ほか)
第2章 生活を復元する(世界最小の肉食恐竜モノニクス類の謎に迫る;ミクロの化石は語る―有孔虫の化石から過去の環境を知る ほか)
第3章 起源と進化を探る(歯の起源をさらにさかのぼる;生きている化石で探る魚の歯の進化 ほか)
第4章 ミクロの世界(真珠貝の謎―石灰化のメカニズムを解く;細胞の判断―細胞にも意思がある ほか)




