朝日選書
策謀家チェイニー―副大統領が創った「ブッシュのアメリカ」

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  • サイズ B6判/ページ数 528,/高さ 19cm
  • 商品コード 9784022599711
  • NDC分類 312.53
  • Cコード C0331

出版社内容情報

有権者と歩むブッシュと、ダークサイドを行くチェイニー。違う計算をしながら同じ目的地を目指す二人。強いアメリカ、絶対的な大統領権限を信奉するチェイニーは、道を阻む法慣例や人物を次々と排除していく。
9・11のその時、二人に何があったのか。国内盗聴、開戦への周到な誘引、拷問容認…アメリカが一歩踏み出してしまった舞台裏を、ピュリツァー賞受賞のワシントン・ポスト紙記者が丹念な取材で明らかにする。

内容説明

政治手法を熟知し、道を阻む法慣例や人物をドラマティックなまでに次々と排除していくチェイニー。そして、意外にしたたかなブッシュ。9.11のその時、二人が何をしたか―?国内盗聴、拷問容認…アメリカが一歩踏み出してしまった舞台裏。ピュリツァー賞受賞連載の書籍化。

目次

とても短い候補者リスト
ブッシュとチェイニー、独自の取り決め
転回点
エネルギーのある行政府
ハイジャック機を撃墜せよ
国外の敵、国内の敵
ダークサイド
科学に合わせる
示威効果
サプライサイド〔ほか〕

著者等紹介

ゲルマン,バートン[ゲルマン,バートン][Gellman,Barton]
米プリンストン大学卒業、英オックスフォード大学政治学修士。2010年までは『ワシントン・ポスト』紙記者で、外交、中東、ペンタゴン、ワシントン高裁、特別企画など担当。本書のもととなった連載“Angler”(ジョー・ベッカーと共同担当)は08年ピュリツァー賞などを受賞。02年にも同賞を団体受賞。現在は『タイム』誌客員編集委員、およびニューヨーク大学法律・安全保障センター(CLS)上級研究フェロー

加藤祐子[カトウユウコ]
東京生まれ。小学校時代を米ニューヨークで過ごす。英オックスフォード大学国際関係論修士。全国紙の社会部と経済部、国際機関本部、CNN日本語版ウェブサイト(米大統領選担当)を経て、現在はgooニュース編集者、コラムニスト、翻訳家。2008年米大統領選をウオッチするコラム執筆。09年4月に「ニュースな英語」コラム連載開始。『フィナンシャル・タイムズ』紙翻訳担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まーくん

60
ブッシュ政権における米国副大統領チェイニー。従来、万一の場合の後継者という以外、確固たる権限がない”副大統領”でありながら、官邸や行政府を掌握。国家のため、強い信念で政権運営を主導。就任直後に遭遇した9.11に際し、不在の大統領に代わって対応を指揮。躊躇なく冷徹な決断を下す。しかし政権二期目、”民主主義の理想”をいささか尊重しない手法に対する批判が増大、大統領もチェイニーの助言一辺倒ではなくなる。確かに9.11直後の米国はヒステリー状態にあったと思う。民主的手続きに従って事を進める余裕があったかどうか?2019/05/29

nonnomarukari(ノンノ〇(仮))

8
いろんな海外のドキュメンタリー番組で色々ブッシュ政権のあれこれをみたんだが副大統領が主導権を握り乱用していた事に関しては知らなかったのでびっくり。それにブッシュってばりばりのタカ派だと思っていたら意外と融通の利く人間だったとは知らなかった。(まあ、最終的にはそれを利用されたんだけどね・・)9.11事件とグワンタナモを巡っての法律問題でチェイニーが主導権を握って活躍・暗躍している事が描かれている圧倒のドキュメンタリー。しかし、個人的にはチェイニーの政治思想とか考え方をまとめて書いた項が欲しかったかな?2011/02/12

紙狸

6
2010年刊行(原著は08年)。ブッシュ政権のチェイニー副大統領を描いた映画「バイス」が面白かったので、この本を読んだ。著者はワシントン・ポスト紙の記者。よく調べているのは感心する。もう少し簡潔に書いてくれると読みやすいのに。チェイニーと彼のスタッフが2011年の同時テロ後、国内のテロ対策を主導し、情報収集の網を広げた。人権尊重の立場とは抵触しかねない。チェイニー一派は理論武装する。米憲法第2条には「行政権は大統領に属する」とある。この条項を定説よりもはるかに大きな権限を認めていると読み込んだ。2019/04/17

matsu

5
ワシントンポストの著者がかなり綿密な取材を通したチェイニー評。「バイス」の副読本として最適。2019/04/10

takao

5
☆ナンバー2が組織をコントロールする方法。関係組織のナンバー2に息のかかった人を配置する。あらゆる情報を受取る。 トップには判断しやすいように情報をコントロールする。 自分が指示せずに自分の代理人(部下)にさせる。2018/05/14

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