内容説明
ダーウィンの生涯は、イギリス・ヴィクトリア時代のジェントルマン(上層中流階級)の生活そのものだった。医師で資本家の父ロバートの下、ケンブリッジでジェントルマンとしての教養教育を受け、国教会の牧師になるつもりだったが、海軍の調査船ビーグル号に艦長の話し相手として乗船することになり、その機会に取り組んだ自然史研究によって、その一生は大きく変わる。帰国後のロンドンでの科学者仲間との交流から、進化論への歩みが始まる。ウェジウッド家のエマとの結婚や、その後の生活と研究は、裕福な資産に支えられていた。ヴィクトリア朝の世界帝国イギリス、その繁栄を担ったジェントルマン層、その一員だったダーウィンが、その時期に、その場所で進化論を生み出したのはなぜか。近年、進展著しいダーウィン研究の成果を織りこんで描くダーウィンとその時代。
目次
ダーウィンはなぜ、ビーグル号に乗船できたのか
二人の偉大な祖父
シュルズベリーの名医
エジンバラ医学校
ケンブリッジ大学
ビーグル号航海
ビーグル号航海の地質学
独身時代のロンドン生活
進化論への道
エマとの結婚
ダウン・ハウスの生活
大著『自然選択』
『種の起源』
『飼育栽培のもとでの変異』と『人間の由来』
植物の研究
晩年
ダーウィンは何を成しとげたのか
著者等紹介
松永俊男[マツナガトシオ]
1939年、東京生まれ。東京大学大学院生物化学修士課程修了。同大学院哲学修士課程修了。桃山学院大学教授、同大学院教授を経て、同大学名誉教授。学術博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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どら猫さとっち
志村真幸
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賽@dice
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