朝日選書
「使い勝手」のデザイン学

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  • サイズ B6判/ページ数 306,/高さ 19cm
  • 商品コード 9784022599445
  • NDC分類 501.8
  • Cコード C0350

内容説明

電卓とケータイの数字配列なはぜ逆なのか?扉ノブと電灯スイッチの高さはなぜ違う?レジ袋、懐中電灯、椅子、歯ブラシからスーパーの店舗設計、家の増改築まで、身のまわりの材料をとりあげ、その開発の歴史をひもときながら楽しく語るデザイン論。「デザインする」とは、目的に合わせて物事をどう組み合わせていくかの手順(構想・設計・製造・仕上げ)を考えることであり、よいデザインとは「形の美しい」ものをつくることではなく、「見た目」「働き」「使い勝手」という、時には矛盾する要素に、使用目的とその条件の下で最適に折り合いをつけることだとする。

目次

見た目、使い勝手、それとも機能?―デザインの本質
ひとつのグラスから見えてくるもの―デザインに目をこらす
きれいでおいしい水―デザイン、デザイン、どこもかしこも
電灯、ヘッドライト、懐中電灯―明るく照らすデザイン
車のカップホルダー進化論―デザインに駆りたてられて
かぎられた空間にたくさん詰めこむには―箱のなかのデザイン
夢のスーパーマーケット―迷路じみたデザイン
レジ袋の歴史をさかのぼる―紙袋から生まれたデザイン
もっと手早く、もっと楽しく―家事のデザイン
ダクトテープと「WD‐40」―庶民のデザイン
流し台の水栓とジャガイモの皮むき器―身につまされるデザイン
身体になじむ椅子をもとめて―既製のデザイン
扉ノブと電灯スイッチの高さ―慣れ親しんだデザイン
ケータイと電卓のキー配列はなぜ違うのか―数字でデザイン
レストランもデザインの現場になる―選んでデザイン
歯ブラシ立てに入らない歯ブラシ―作意との遭遇
わが家の増改築―デザイン、壁にぶちあたる
階段をめぐる考察―上りゆくデザイン

著者等紹介

ペトロスキー,ヘンリー[ペトロスキー,ヘンリー][Petroski,Henry]
1942年生まれ。1968年、イリノイ大学で博士号。同大学やテキサス大学で教えた後、現在、デューク大学の土木環境工学と建築土木史の教授。米国機械学会や米国土木学会から表彰を受けたほか、新聞や雑誌に数多く寄稿し、テレビにも出演している

忠平美幸[タダヒラミユキ]
1962年生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ロピケ

3
「デザイン」という言葉から発想されるのは、おしゃれな洋服や家具だったりするけれど、どんな物だってデザインされて存在しているし、デザイナーでなくとも、人間誰しも自分の生活を日々デザインしていることに気づく。デザインって、選択と妥協の折り合いをつけたところであり、まだまだ無限の可能性の残された未完成の状態でもあるんですね。著者名に聞き覚えが…と思ったら、『本棚の歴史』。奥さんにも本棚の陰で以前お会いしていたかもしれません。奥さんとの馴れ初めのエピソードも。2014/02/04

Uzundk

2
ペトロスキーさんの総集編のような感じ。身近なものこそどのような制約を満たしどのような機能を持つために形を与えられたのかを見る事の楽しさが伝わってくる。制約の中で何を満たすかと言うのはいつも考えさせられるところなので、解決方法への道程は共感を覚えた。2015/11/28

totssan

1
 デザインとは意匠だけでなく、各種寸法、材料、配置等の数値的なこと全ての決定を含めたものである、と学生の頃からずっと言われ続けてきた。一方、デザインと設計は異なるかのような雰囲気を出している感もある。デザインは表、設計は裏のように。表裏一体であり、多くの相反する要件、仕様のバランスを取ることがデザインであり設計である。他方で、存在する事物に人が合わせ込んでいくという特性にも注目している。設計にトレードオフがある限り、どこかで我慢してくれという面が出る。それをどこにするかも設計である。こりゃ難しい。2024/08/01

summerman

1
専門家ならではの深い知識を楽しみながら味わえる名著確定の書き出し。からのうっすいうっすい内容。しかしうっすぅー。マジで中身がないよ。水増し水増しでもう水の味しかしないよ。その辺のおっさんの日記代わりのブログが丸々転写されるという奇跡の乱丁が起きたのかと思った。正直途中で止めてしまったので読んだと称するのは躊躇ったのだが、せめてこの苦しみを記録しておきたかった。2023/05/05

doji

1
本書の中でも言及があるけれど、ドナルド・ノーマンの「誰のためのデザイン?」とあわせて読みたい日常のデザインについての本。そういえばそうだなと思うことがたびたびあるほど、日常の中で見過ごしてしまいそうなデザインへの目線を養うのにいい一冊だと思う。2018/05/13

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