内容説明
治療も予防もできないなら、早朝発見などされたくない。じわじわと時間をかけて進行するアルツハイマー病はそういう病気だ。最近、この病気が日ごろの生活習慣と深いかかわりがあるらしいことがわかってきた。生活習慣病になりにくい暮らしは、アルツハイマー病になりにくい暮らしでもあるようだ。アルツハイマー病はもしかすると、生活習慣病の一種なのかもしれない。発症しにくい生活習慣についての情報が集まりつつある。毎日の生活習慣に気を配れば、発病につながる脳のなかの変化を食いとめ、最後まで健康に過ごしてあの世に旅立つことができるかもしれない。それだけで十分意味がある。早期発見・早期治療は、いまはまだ夢物語でも、私たちにできることがたくさんある。アルツハイマー病予備軍であるすべての人のための「アルツハイマー病にならない生活」の手引き。
目次
はじめに アルツハイマー病は増えている?
1 アルツハイマー病と私たち
2 アルツハイマー病はどんな病気か
3 治療薬の現在
4 アルツハイマー病と生活習慣病
5 アルツハイマー病にならない生活
6 アルツハイマー病対策の近未来
著者等紹介
井原康夫[イハラヤスオ]
1945年島根県生まれ。同志社大学生命医科学部設置準備室教授。東京大学名誉教授。日本認知症学会理事長。専門分野はアルツハイマー病。1971年東京大学医学部卒業。ハーヴァード大学リサーチ・アソシエーツ、東京都老人総合研究所、東京大学大学院医学研究科教授などを経て現職
荒井啓行[アライヒロユキ]
1955年群馬県生まれ。東北大学大学院医学系研究科老年病態学/先進漢方治療医学講座教授。同大学病院老年科/漢方内科科長。専門分野は老年医学、漢方医学。1980年東北大学医学部卒業。ミシガン州立大学およびペンシルヴェニア大学フェローなどを経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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