朝日選書
才能の森―現代演劇の創り手たち

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  • サイズ B6判/ページ数 280p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784022598882
  • NDC分類 772.1
  • Cコード C0374

内容説明

1968年の秋、朝日新聞の演劇担当記者となった著者は、蠕動する日本現代演劇の勃興期に立ち会い、次々とほとばしり出る新しい才能をつぶさに見た。天井桟敷館のこけら落としの取材で初めて会った寺山修司。35年を超える長いつきあいのなか、驚くほど変わらない「おさな心」を保ち続けている唐十郎。演劇記者としてのみならず、編集者としてもつきあった井上ひさし…。また「女優を続けるなら恋愛はしても結婚はしないほうがいい」と周囲に語っていた杉村春子や「巨漢のカリスマ」千田是也の思い出から、ピーター・ブルック、タデウシュ・カントールまで、世界に輝く才能に触れた経験をつづりながら、時代を映し、時代の感性を牽引する「演劇」という芸術を形作った人々の肖像を浮き彫りにする。

目次

寺山修司―懐かしのわが家
唐十郎―「おさな心」と偏執
蜷川幸雄―過激な晩年へ
太田省吾―沈黙と曇り日の世界
井上ひさし―複雑な喜劇的多面体
杉村春子―森本薫への思い
宮本研―あかるい海の声
つかこうへい―在日のプライド
ピーター・ブルック―異こそ美なり
ヨシ笈田―漂流者の夢〔ほか〕

著者等紹介

扇田昭彦[センダアキヒコ]
1940年東京都生まれ。東京大学文学部西洋史学科卒。1964年朝日新聞社入社。学芸部で現代劇、ミュージカルなどの劇評を執筆。現在は演劇評論家、静岡文化芸術大学教授。著書に『現代演劇の航海』(1988年度芸術選奨文部大臣新人賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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法水

1
先月、扇田昭彦さんが亡くなった際、私にとって映画における淀川長治さんのような存在と書いたが、この一冊も色々なことを教えてくれた。寺山、唐、蜷川、井上、つか、松本雄吉、野田、渡辺えり子ら有名どころはもちろん、あまり馴染みのなかった方についても興味が沸いてくる。国内外問わずに様々な演劇人に接してきた扇田さんならではの著作で、中では東由多加さんの『東京キッド』を初めて観た時、体調が悪かったにも拘わらず、観劇後に自宅まで走って帰ったというエピソードが好き。こういう人だからこそ、その劇評に信頼が置けようというもの。2015/06/06

がっちゃん

0
「いい舞台はどんな薬よりも効く」これからの演劇はどうあるべきなんでしょうか。2016/12/11

Riko

0
図書館で借りた2012/09/01

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