内容説明
教科書問題といえば、誰もが歴史教科書を思うだろう。けれど、1996年の教科書検定で、じつは家庭科からも多くの不合格がでていた。そこには検定側のどんな意図があったのか。かつて家庭科は女子だけが学んでいた。男女ともが履修するようになったのは’90年代のこと。生きていくために必要なすべてを家庭で学べるわけではないから、学校教育が重要なのは家庭科も同じ。ところが、戦前から「殖産興業」「富国強兵」「良妻賢母」「経済高度成長」…とスローガンを掲げ、国は教育を通じて都合のいい「家庭像」「人間像」をわれわれに刷り込もうとしてきた。そして少子高齢化社会に向かう現在、高齢者介護は家族だけで支えなければならないというのか。「望ましい家族像」を教科書に描いたところで、少子高齢化はとめられない。
目次
第1章 教科書は時代を映す
第2章 今、学校現場で
第3章 国は何を狙っているか
第4章 国家政策を担ってきた科庭科
第5章 教科書の検定不合格
第6章 「生活者」の家庭科へ
第7章 本当の「生きる力」を求めて
著者等紹介
鶴田敦子[ツルタアツコ]
1943年青森県生まれ。中学・高等学校家庭科教諭、山形大学教授、群馬大学教授を経て、現在、聖心女子大学教育学・初等教育学科教授
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感想・レビュー
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Olive
4
教科書検定は歴史だけの話ではない。 「殖産興業」「富国強兵」「良妻賢母」「経済高度経済成長」時代毎に国は教育を通じて都合のいい「家庭像」「人間像」を擦りこもうとしてきた。家庭科の学習指導要領の改訂の繰り返しは、家庭科が経済政策、家庭政策と密接につながってきたのだとわかる。 戦後日本は経済復興へむかう。1953年中教審発足(主要構成メンバーは経済界代表が多数)つまり、経済界からの要求が教育へ反映するようになった。1957年スプートニクショック(科学技術振興方策へ)1958年男女別教育課程がこの時に敷かれた。2021/01/25
takao
1
ふむ2023/05/11




