内容説明
美の深淵にふれる文明批評。広く世界の美に接してきた作家が、民族文化や文明の異質なるものへの感動を綴る独特の美術エッセイ。
目次
アルハンブラ宮殿
ガウディのお寺
天壇をめぐって
異民族交渉について
アフリカの影
黙示録について
F^ETE GALANTE―ワットオの黄昏
ヴェラスケスの仕事場に私の派遣したスパイ
楽園追放―アダムとイヴ
ヴェネツィア画派の栄枯盛衰について〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
keroppi
77
もう何度か読み返している堀田善衛の美術エッセイ。世界中を旅して、様々な文明や歴史に触れてきた著者は、自分の体験をもとに、絵画や彫刻や建築や、「美しきもの」を自分の中に取り込み、自分の言葉で語っていく。実物に触れ、その背景を含めて理解し、自分で感じ、その上で自分の発想を飛躍させていく。美に向き合う姿勢を示されているようだ。もちろん、堀田 善衛の知識・知性は半端なく、そこから導き出され た文章は、私の知識では遠く及ばない所も多い。だ からこそ、この感性と知性に憧れながら、何度も読 みたくなってしまうのだ。 2022/11/30
nrk_baby
3
スルバランの白についての記述が印象に残った。 原研哉の白の捉え方とも通じるかな。2016/03/23
keroppi
2
中野京子さんの本で触れていたので読んでみた。「美しきもの(うるわしきもの)」に向き合う真摯さと知性と感受性と深さと、何度も読み返したくなるほどの感銘を受けた。図版が見にくいのが難点だが、もっともっと絵に触れたくなってきた。2014/02/19
貴人
1
「ゴヤ」の堀田さんの美術エッセイ集。ガウディの妄執、ヴァトーの黄昏の人生、ベラスケス絵画の究極、ヴェネツィア派の短い青春、文盲のロラン、白の世界のスルバラン、夜の聖と昼の邪の画家ラトゥール、肖像画という弁証法、絵画における絵の具世界など他の多数の内容豊富な一冊です。とにかく堀田さんの知識の深さと、語りの上手さが冴えわたります、おススメです。2014/10/04
keroppi
0
昨年読んだ本の中で一番印象的だった本。再読した。自分の持っている感性で美しきものを読み解く。知性と感性の高さに感化される。またいつか読み返したい。側に置いておきたい本だ。2015/01/16




