朝日選書<br> どう読むか、聖書

朝日選書
どう読むか、聖書

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  • サイズ B6判/ページ数 262p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784022595904
  • NDC分類 193
  • Cコード C0316

内容説明

聖書は絶対的なものではない。信仰者においては狂信からの解放を、無信仰者にとっては懐疑からの脱却を目指す。福音の新しい読み方。

目次

第1章 俗なる世界のただ中における聖書
第2章 イエスの福音が指し示す聖書の読み方
第3章 歴史的・批判的な聖書の読み方
第4章 イエスおよびパウロの聖書観と聖書の中心思想
第5章 正典としての聖書の成立のプロセスと聖書の読み方

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

♨️

4
聖書の記述中に矛盾があること、「正典」の成立があくまで歴史的なもの(=こっちを重要視しこっちは気にしないとする権威はそこにはない)であること、を示した上で、それならばどう批判的に読むか、その例を提示している。のちにパウロが信仰義認説とする、福音によってわれわれが律法を生きられるようになる(悔い改めたり戒律を守るのが先ではない)という議論が福音書中にもあることが解釈の大きな指標となり、「復活」や山上の説教(「右の頬を〜」とか)などたくさんの議論が捌かれていく。2020/12/21

ぼけみあん@ARIA6人娘さんが好き

3
10数年ぶりの再読。今まで著者の他の本を何冊か斜め読みしたこともあってか、最初読んだ時に今ひとつ分からなかった十字架の神学が今回はそれなりに理解できた気がする。著者は荒井献門下のリベラルな聖書学者ながら、信仰心も深い様子が伝わってきて、そこのところが個人的に好印象。今回も批判に関して書かれた部分に色々と教えられた。本書は様々なテーマを一冊で扱っているため、人によっては読みにくく感じるかも知れないが、それがこの本の魅力だと思う。数年後にでもまた読み返したい。その時は線でも引きながら読むか。2013/10/14

amr

2
大学で受けたキリスト教の授業と全然違ったけど、こっちの方が面白かった。2014/03/14

Koning

2
バプテストでも聖書学者だとちゃんとしてるんだねぇ。というか、岩波のパウロ書簡の翻訳者。聖書のまともな読み方を書いている。しごく真っ当な本。2011/05/10

とある聖職志願者。

1
神学生時代に読んだのですが、青野先生の聖書講座に出るようになったので再読。 聖書は天から降りてきた、一点の誤りもない聖典ではない。個別具体的な歴史背景の中で書かれ、まとめられた書物である。人間によってまとめられた書物である以上、まとめた人間の解釈も生じるし、当時の神話的世界観も混じっている。 十字架の神学についてもコンパクトにまとめられており、とてもわかりやすい一冊です。2016/05/11

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