感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hiroki Nishizumi
4
発行当時は経済学的側面が強かったと思うが、今となっては歴史書と変化した。産業構造や社会政策の問題について丁寧に書いてあるものの、今や何処の話しなのか、という状態だ。それでも鶴見良行を追う本の旅として読んで良かった。2021/09/01
shimayan
1
古い本だからここに書いてある状態が改善されていることを祈るが、構図として残存するのは間違いない。「経済発展に寄与する」称して途上国の開発に関わることは、現地の貧困の固定化・再生産に加担することにならないか。工業団地と称してなぜ何百haもの広大な土地が用意できるのか。相手国が「合法的」に収用したのならOKなのか。工場を作って現地での雇用に貢献したというが、日本で$2,000/人の仕事を現地人に$120/人で押し付けるのは搾取ではないのか。答えは容易ではないが、そうした問題に我々は自覚的であるべきだと思う。2016/03/18
笠井康平
1
大きな主語と視点の拡縮を、精確に・自在に・次々と扱う技量に圧倒された。30年経って世界は大きく変わったが、この文体は今も鮮度を保っている。2013/10/05
MIRACLE
0
2.0点。本書はアジアの貧困のメカニズムについて東南アジア島しょ部(マレーシア、インドネシア、フィリピン)の事例をとおして、歴史的な経過をのべている。本書で作者は詳細な事実を次から次へと並べていく。しかしそれを論述する技術がないため、かえって内容を理解するのに苦労した。いくら勉強しても、読者にそれを届けることができないのでは、どうしようもない。2011/08/18
Tomomi
0
うーむ、難しいなあ。アジアの歴史をちっとも知らないことに唖然とした。もうちょっと勉強してから読み直そう。2022/02/27