内容説明
オスマン帝国から湾岸戦争まで、民族・文化の坩堝の中を生きた西アジアの人々の実像を描く最新の通史。
目次
1 一四世紀から一八世紀まで(オスマン帝国の成立;オスマン帝国とヨーロッパ;最盛期のオスマン帝国;サファヴィー朝の繁栄とオスマン帝国体制の動揺;新体制確立へ向かうオスマン帝国;チューリップ時代とサファヴィー朝の滅亡;オスマン帝国の弱体化と地方の自立)
2 一九世紀から二〇世紀まで(近代化への胎動;ヨーロッパ列強の進出と民族意識の目覚め;帝国主義と民族主義;中東における「国民国家」体制の成立;民族主義の時代―独立国家を目指して;石油と紛争の火薬庫として)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まー
4
やはり19世紀からが楽しく読めました2022/10/06
denken
0
14世紀以降のトルコ,ペルシア,アラブを扱う。なんとなく読んでいたら,そのまま終わってしまった感じ。アフガン強いなあ。2009/05/19
tnk
0
一般的に「衰退期」として片付けられがちな17〜18世紀のオスマン帝国史に詳しい印象を受けた。停滞したイスラーム世界はヨーロッパとの接触によってこそ19世紀以降の発展に至ったという歴史観を疑問視し、オスマン帝国の17〜18世紀を、軍事的拡張はなくとも内政的発展の時代であったとする。在地勢力アーヤーンの強大化は集権制の分裂というよりむしろ、堅実な地方経済の発展と見なされる。このような、近年アラブの研究者を中心に提示される西欧近代主義を脱した歴史観が示されているのである。2018/01/10
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