内容説明
半島の朝は鮮やか。〈苦難〉や〈不幸〉ばかりじゃない。われわれのもっとも知るべき隣人の歴史が、ここにある。
目次
1 紀元前から15世紀まで(有文土器の登場;稲作と銅剣・銅鏡;中国の東方進出を迎えて;漢の支配と高句麗の興起;高句麗の成長と古代三国 ほか)
2 16世紀から18世紀まで(土林派の台頭と文配体制の変化;朱子学的支配体制の確立;壬辰・丁酉の倭乱;女真=清の侵略と小中華主義;李朝後期の文配体制 ほか)
3 19世紀から20世紀まで(李朝体制の危機;外圧と近代化;日本の朝鮮侵略;植民地下の朝鮮;戦時下の朝鮮;民族分断下の朝鮮)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
jdrtn640
2
意外と希少な朝鮮半島の通史。200ページほどの紙幅の都合上、政治史をサラっとなでたような感じでした。2014/04/23
小ミカン
2
朝鮮史が読みたくて手に取りました。なにしろ私には朝鮮史の知識ほとんどないので、入門書としては良かったような・・・。わかりやすい年表がついていると助かったかも・・・。2010/06/08
Nana Gotoh
0
1993年出版の本ですので、最新の記述が南北両国の国連加盟。その後の30年間も濃密なので、類似の新しい本も読みたいです。 政治的通史の本でしたが、朝鮮半島の稲作が日本の稲作と随分異なり、米の二毛作が困難だったこと、綿花栽培が始まると綿布も米とならんで租税対象だったなど、農政史を知ることができたのが収穫でした。2020/08/10