内容説明
頻発するビル火災、警察による摘発、ヤクザの抗争、相次ぐ部下の離脱と愛する女との別れ。そして「歌舞伎町案内人」は上海、香港へと飛んだ―。喧騒渦巻く不夜城で生き抜いてきた李小牧が、愛する歌舞伎町の1年間を克明に綴る!大人気HP日記、待望の単行本化。
目次
二〇〇三年十二月―年の瀬が近づく夜の歌舞伎町に、私は仲間たちとともに今日も立つ。だが、長年の盟友・トニーがグループを離脱すると言い出し、さらに…。二〇〇四年一月―新しい年は愛する女との別れから始まった。私の悲しみとは無関係に、街では相変わらず火災や摘発が続く。
二月―莉莉が去って、慣れない1人暮らしが続いていた。しかし、どうしても彼女を諦めきれない私は中国に飛んだ。
三月―相変わらず心の傷は癒えず、1年ぶりに胃に激痛が走った。だが、『歌舞伎町案内人』の文庫本が出るなど仕事には復調の兆しが…。
四月―春になって、歌舞伎町も冬眠から覚めたのだろうか。ヤクザのパレード、警察の摘発、火災、発砲事件が相次いだ。
五月―頻繁に日中間を往復し、弟分の彼女の自殺未遂事件解決にも奔走。忙しい日々を過ごしていた私だが、いきなりヤクザの事務所に拉致された。
六月―可愛がっていた「弟」と「妹」が相次いで日本を去ることになった。寂しい生活を終わらせるため、ホームページ上で恋人を募集することにした。
七月―私の本を原作にした「最低の映画」が出来上がり、東京で試写会が開かれた。私はこの映画にかかわったスタッフたちを、一生許さないだろう…。
八月―アジアカップ、オリンピックとビッグイベントが続いた猛暑の8月。あの「歌舞伎町ビル火災事件」から、早くも3年の月日が流れた…。
九月―一緒に街に立つ部下たちは、私にとって「仲間」であり、「同志」でもある。その部下の1人が、エステの摘発で警察に持っていかれてしまった!
十月―「歌舞伎町大学」で長年「風俗研究」をしてきた私が、ある大学に招かれた。「李教授」を招待してくれたのは天下の名門、あの香港大学である!
十一月―11月5日、ついに待ちに待った朗報が私の元に届いた!懐かしい人が私に会いに日本に来ることになったのだ!
著者等紹介
李小牧[リショウボク]
1960年8月27日、中国湖南省長沙市生まれ。バレエダンサー、文芸新聞記者、貿易会社社員などの職歴を経て、88年、私費留学生として来日、東京モード学園に入学する。ファッションについて勉強する傍ら、訪れた新宿歌舞伎町に魅了され、「歌舞伎町案内人」として活動開始。同時に中国のファッション誌『時装』の東京特派員、在日中国人向け新聞『僑報』発行人を務めた。2002年8月、デビュー作『歌舞伎町案内人』(角川書店)が日本でベストセラー。講演、執筆活動を展開。マスコミ登場多数
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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