内容説明
比類なく辛辣。無類に滑稽。素敵に過激。馬鹿と闘う格闘家、金井美恵子の稀代の批評眼冴える日々のあれこれ。共感!思わず膝打つ、痛快エッセイ集。
目次
頭の中身
「オヤジ」の言説に抗して
「『風流夢譚』の出版自体は罪ではないし、言論の自由として認められるべきだが、出版によって起こり得る事態を想定しなかったことは責められる」と、島田雅彦は書いた
夏風邪日記
夏ボケ日記
夏バテ日記
ノーテンキ日記
ジョーシキ日記
ヘトヘト日記
続・ヘトヘト日記〔ほか〕
著者等紹介
金井美恵子[カナイミエコ]
1947年、高崎市生まれ。群馬県立高崎女子高校卒業。67年「愛の生活」が太宰治賞候補作となる。同年、現代詩手帖賞受賞。79年『プラトン的恋愛』で泉鏡花文学賞受賞。88年『タマや』で女流文学賞受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
144
「1冊の本」に連載されたエッセイ。金井美恵子さんのエッセイを読むのは初めてなのだが、「歯に絹を着せない」という言葉も真っ青になるほどの辛辣さ。何度か槍玉に挙げられているのが島田雅彦なのだが、まあ無理もないかと思う。ただ、その様子が小学生の男の子たちが生半可な性の知識をひけらかし合っている横で、すっかり大人な女の子が「ふん」と馬鹿にしているようで可笑しい。なにしろ彼女は読書感想文に「へただからつまらない」と書いた武勇伝の持ち主なのだ。その厳しさはとどまるところを知らないのだが、責任はとるという痛快な態度。2014/08/15
あ げ こ
12
〈トラーのずっしりとした重さが私の片脚にかかっていて、深い溜息のような寝息がフトン越しに伝わってくるのを感じながら、ふわりのことをつい考えてしまうのだ。〉〈私の部屋の入口には、老婦人に作ってもらった丈の長い藍染め木綿のノレンがかかっていて、トラーが部屋に入って来る時には、ピンと立てたおっぽがノレンに触れ、ふわりとごく軽く揺れ動くのだ。〉…例えばこのずっと先に書かれることになる、「たにし亭の暖簾」というエッセイのことを、2022年現在の読者である自分は思い出すことも出来る。語りなおされる〈ふわり〉と爪の音。2022/02/11
橘
10
辛辣で過激で切れのある文章、面白かったです。結末がわかっていても、小説は何度読み返しても面白いものは面白い…すごく、わかります。2020/04/14
不在証明
10
辛口な批評や悪辣な言葉を投げつける時には、納得できる言い分は勿論のこと、思わず笑ってしまう文句を含めれば尚良し、ということで、この本が書かれた時代の情勢もわからないし、矛先を向けられた人物も知らない人が多いのだけれど、ついついページを手繰ってしまう魅力に溢れていて、所々、発言に穴もあるけれど、そこはそれ、御歳を召しても局的ないやらしさのない、金井流の特徴的な文体に身を任せる。2017/01/31
あ げ こ
8
噴き出したり怯えたり萎縮したりまた噴き出したりしつつ、読む。まったくゆっくり読めない。何せやめられない、とまらない。次はどんな事を言ってくれるのだろう?!と気になって仕方がない。大変怖いし、嫌味だし、ドイヒーだとも思うのだけれども、何故だろう、快さが勝る。好きが勝る。芯から出る過激な物言いの素敵さ。それが平素より出てくる言葉だとか、素敵過ぎる。言い慣れている感が凄い。畳み掛け方もまた大変に流麗。隙間なく辛辣、ずっと辛辣、言い澱むような、仕損じるような半端さとは無縁。ひい〜〜とビクつきながらも読んでしまう。2015/10/06
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