内容説明
フランス革命期からセント=ヘレナ流刑まで―ナポレオンが遺したおびただしい文章、書簡、布告のエッセンスをマルローが選んでそのまま編集、英雄の人生をあざやかに復原した。
目次
一七八六年‐一七九五年
一七九六年
一七九七年
一七九八年
一七九九年
一八〇〇年
一八〇一年
一八〇二年
一八〇三年
一八〇四年〔ほか〕
著者等紹介
小宮正弘[コミヤマサヒロ]
1941年生まれ。東京大学文学部卒業。仏文専攻。出版社入社後、パリ国立図書館版画部に出向。のちフランス国立東洋言語文化学院大学(INALCO)講師を経て、現在、静岡産業大学国際情報学部教授(比較文化社会論)
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感想・レビュー
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nakagawa
1
ナポレオンに関する本はこれで3冊目です。ワーテルローの時の心情がよく伝わってきて、そこが一番印象に残った。島流しになってしまった時の心情も良く書かれており面白い本だった。2017/04/29
ゴッツ
1
フランス革命からワーテルローまでナポレオンの視点から当時の出来事が書かれ、その時の心情がこと細かく書かれていた。 しかし日記のように断片的なので、読んでいる場面の状況が分かりづらかったが、ジョゼフィーヌに対しての文章は人間臭さが表れていた。2014/09/16
Taro44
0
ざっくり言うと、ナポレオン自身のメモ、手紙、布令などの文章を集めて編集した本。ナポレオン本人の言葉である前提ではあるが、この本はナポレオンが当時どう考えたかを理解するのに大いに役立つ。この本に価値を感じるのは、ナポレオンのファン、またはWikipediaなどで年代を追いながら誰かの文章を読むことが楽しいと思える人だと思う。たとえば「年80万フランかかるオペラ座も国民の虚栄心を満足させるために支えていかなければならない」と言及していたり、当時ナポレオンがふと思いついたツイートのような文章が読める。2023/03/28