内容説明
時は戦国の余燼さめやらぬ慶長年間―。徳川水軍の御船手頭・小笠原権之丞の実の父親は、大御所・徳川家康であった。実父に無慈悲に捨てられた生い立ちから孤独感に苛まれる権之丞は、異国への雄飛をひたすら夢想していた。やがて天主教禁教令を決断した家康は、信徒である権之丞に棄教を迫るが昂然と拒否、幕府から追放の身となる。海への想い断ちがたい権之丞は、大船・波天奈之丸を建造し、いかなる権力にも従わぬヴェネチアのごとき海上国家建設を目指し、小笠原島へ向けて帆を揚げた…。天下人たる父とその威に抗する権之丞との愛憎と葛藤を、大坂の陣を背景に壮大なスケールで描く力作歴史小説。
著者等紹介
火坂雅志[ヒサカマサシ]
1956年新潟県生まれ。早稲田大学卒業後、出版社勤務を経て、88年に『花月秘拳行』で作家デビュー。99年に『全宗』で吉川英治文学新人賞候補となる。スケールの大きな歴史小説の旗手としてもっとも注目される作家の一人
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感想・レビュー
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星落秋風五丈原
18
本作を読むと、その理由は、まさに運命の為せる技としかいいようがない。間の悪い時に、間の悪い出来事が重なって、更に間に入る人の思惑も絡まって、ろくに言葉を交わした事もない二人の仲はどんどんこじれていってしまうのだから。けれど権之丞の行動が全て、父、家康に対する反抗から生じていたわけではない。 そもそも、腹いせや、嫌がらせで一生を送らんとする主人公なら最後まで読み通すだけの魅力にならない。キリシタンとなった理由こそ、 不純な動機と言えなくもないが、権之丞自身は、極めてさっぱりした 男も女も惚れる良い男である。2003/04/06
めこ
2
火坂さんの作品の中で最も良いと思われる作品出会った。2018/02/12
はる
0
今まではあまり読む気がありませんでしたが、著者が亡くなったので読んで見ました。けっこう面白かった。2015/03/16
助福猫2
0
図借 30点2012/12/01
ひろちゃん
0
B+2009/09/22
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