内容説明
一歩、踏み出しますか。あるいはこのままでつぎの百年、やってゆきますか。司馬さんが最後に伝えたかったこと。
目次
義務について
新島襄とザヴィエル
心と形
私のモンゴル語
鎌倉武士と北条政子
秦氏の土木技術
踏み出しますか
ポンペ先生と弟子たち
宇和島の独創性
日本仏教に欠けていた愛〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
i-miya
41
2013.09.12(つづき)司馬遼太郎著。 2013.09.10 ◎コラム、上方、花舞台。 財団法人上方文化芸能協会理事、南地大和屋女将坂口純久(きく)さん。 財界人の力を借りなさい、芸者の伝統。 ◎「文明の窓口」としての朝鮮。 朝鮮総連が好きとか、民団(在日大韓民国民団)が好きだとかではなりません。 黄土という不思議な土、わずかな水を含む。 揚子江のあたりは黄土層ではない。 モンゴル高原から吹き込んでくる黄色い砂、何万年もの間、堆積する。 2013/09/12
i-miya
36
2013.09.12-2(つづき)司馬遼太郎著。 2013.09.12 (文明の窓口、朝鮮、つづき) 満州(中国東北部、中心)中央部、遼寧省、矛や剣、出土、多い(青銅器)。 中国タイプのほか、シベリアタイプも多い、淵源はギリシャタイプ。 ここらへんに日本人、朝鮮人の先祖が居座っていたのだろう。 長城経由しない東西交流。 シベリアで定着し、南下してきた。 それは言語的特徴からもわかる。 「私、愛する、あなた」流と、「私、あなた、愛する」流=大事な言葉を最後にいう。 2013/09/12
さいたまのたぬき
28
司馬さん晩年の講演録。日本人の由来に触れるような話が多くなり、日本の行く末を案じるような表現をすることが多くなる。それにしてもこれだけ一度に講演を読むとその知識の範囲に驚く。やや説教くさい話にも感じるが、前2巻と比べると、より自分の思いを伝えたいという感じが強く感じられ、読んでいて考えさせられる1冊でした。2020/09/25
ジャズクラ本
19
◎講演集最終巻。最後の講演は有楽町で少数民族について語ったものでこの8ヶ月後に司馬は亡くなる。司馬遼太郎が考えたことでもそうだが、最晩年は自身の来し方を振り返るかのように生涯のテーマについて語っており、死期を悟っていたのではないかと訝りたくなる。勿論死因が大動脈瘤破裂なので飽くまで偶然なのだろうが。巻末に本講演集の通巻索引が掲載されており、つらつらとその事句を眺めているとこの作家の博識ぶりに改めて目を見張らせられる。司馬本読破を目前にし、司馬さんに尋ねたいことが次々と現れてくるのだが、どうしたものだろう。2020/08/21
◎平林
1
全3巻があっという間に読めた2008/12/03




