内容説明
詩人・医者・占星術士・予言者―。様々な顔をもった16世紀フランスのマルチタレント・ノストラダムスの真実の姿を明らかにし、目前に迫った「1999年7月人類破滅の日」の真意を読み直す。
目次
序章 プロヴァンスの空の下
第1章 ノストラダムスの時代
第2章 ノストラダムスの生涯
第3章 予言について
第4章 ノストラダムスの予言
終章 プロヴァンスを後にして
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
なつきネコ@たくさんの本に囲まれてご満悦な化け猫
5
昔は予言に振り回されたが、ルネッサンスを生きた生身の人だった。予言者のイメージしかないが、ペストと戦った医者であり、占星術師。その生涯に中世の知識人の姿がみえてくる。治療の放浪中に最初の妻と子が死んでいた悲劇から占星術に興味を持つ天体学者。マルアナックなどの著作を死ぬまで書き、世界初のベストセラー予言書。王の医師。遺言を事細かく書く慎重な家庭人。いろいろな人物像は楽しい。後半は時勢的にノストラダムスの予言や、1999の話だが、著者の言う通り一中世人としてのノストラダムスの研究が広がればいいな。2018/09/04
MI2
3
『予言書』で有名なフランス・ルネサンス期の占星術師かつ医師ミシェル・ドゥ・ノストラダムスの生涯について記された竹下節子氏の著書。 ノストラダムスというと,1999年の7の月の皆既日食を機に破滅に向かうという予言で有名であり,日本ではオウム真理教がこれを利用したこともよく知られているが,実際には非常にヒューマニストなルネサンスのマルチタレントであり,王家に対する接し方もうまいやり手の弁論家でもあるように見える。 そして,高度な科学の遣い手でもあったようである。ノストラダムスの研究はもっと行われていいと思う。2012/03/02
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