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内容説明
1990年10月3日、東西ドイツ統合とともに歴士のかなたに消えた東ドイツ。この国の人々は、鉄条網と壁の向こう側でどんな暮らしを宮み、何を考えていたのか。
目次
西から東へ
国境の東側
東ベルリンへ
民宿
ヒーブー市
L=チーメ氏
共同墓地にて
最後の戦闘
捕虜の虐殺
ソ連軍進駐
強制収容所
ドイツ人追放
シベリア送り
帰国兵士
企業の没収
国宮工場
人材の流出
私企業の場合
強制移住
農地改革
鉄条網の建設
国境の農民
教育
計画経済
停滞する社会
才能つぶし
秘密警察の追放
地方選挙
人種差別
吸収合併
失業
市場経済
付章・「ドイツ民主共和国」と称した国(永井清彦)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
NY
8
著名な記者によるドイツ統合直前(90年春)の東独ルポ。その後、旧東独社会があっという間に変化したことを考えると、市民のリアルな声を聞き、記録に留めるという点で、絶妙なタイミングでの取材だったといえる。東独政府の苛烈な私企業イジメを乗り越えた零細ブルワリー「メッツラー醸造」が特に印象に残った。ネットで検索したところ、今はなんと日本でもECで買えるようだ。なお、本文だけでは分からない取材の背景については、付章の東独40年史がよく補ってくれる。2020/09/26
eremail
1
著者らしい地元に密着したルポルタージュ。東ドイツの、建国から消滅までの40年の激動の記録。いつもそこには、全てのしわ寄せを被る民衆の命と生活があった。日本も、同じ道を辿る可能性もあったと、ソ連管轄とならなくて、心底良かったと思った。2023/11/20
Daisuke Fukuzaki
0
本多勝一の文章は読みやすく、社会主義国の悲惨な実相を克明に描いている。2014/12/27
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