内容説明
インド独立運動の志士チャンドラ・ボースは、日本軍と協力し宗主国イギリスと戦った。第二次大戦がインドの民族運動にどのような影響を与えたか、日本の侵略を通して明らかにする。
目次
プロローグ インド独立からみた「大東亜戦争」
第1章 第二次大戦の開始
第2章 パーキスターン要求の出現―世界大戦二年目
第3章 個人的不服従運動とボースの国外逃亡
第4章 太平洋戦争の開始
第5章 ガンディーと第二次大戦
第6章 インドにおける反ファシズム戦争
第7章 連合軍の駐屯をめぐって
第8章 インドの政治状況
第9章 ガンディーらの一斉逮捕
第10章 指導者なき闘い―「インドを立ち去れ」運動の諸相
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
松本直哉
28
あの戦争は英米にとっては反ファシズムのため、日本にとってはアジア解放のためだったのかもしれない。だがインドから見れば、どちらも似たり寄ったりの後付けの理屈であり、帝国主義的暴力という点では同じだった。植民地の宗主国の英国への協力も、仏印を陥れてひたひたと迫る日本への屈従も、どちらも最悪というジレンマのなかで、迷いつつ選択するネルー、ガンディー、チャンドラ・ボースの軌跡。単一民族でよかったねと自己満足の日本にとって、ムスリム勢力を含めたインドの政治状況など理解の外で、そのインド独立を援助などおこがましい。2020/12/31
可兒
1
ちゃんとした方のちゃんとした本を読んでおかないと2015/11/22
-
- 和書
- 埼玉県立浦和高校論文集