内容説明
独特の美人画で知られる絵師・林静一が描き下ろした王朝絵巻。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
maekoo
9
1987年公開杉井ギサブロー監督のアニメ映画版源氏物語のキャラクター原案を担当した林静一画伯の源氏物語画集。 他の氏の作品と違って雅で平安調な空気感を醸し出しながら現代的な意匠や良い意味での軽さを表現しています！ 死のイメージとして蝙蝠を巧く使用していて初期の氏の画集を彷彿とさせます。 幼い少女は小梅ちゃん等の氏の少女の横顔を思い起こさせ可愛らしいです。 作品内の和歌が散りばめられ画で表現していて物語世界へ誘ってくれます。 和歌を含め御息所の画が多くしっとり落ち着いた大人向きな画集と言えるかもしれません。2022/11/20
みずのり
2
小梅ちゃんのデザインで有名な方。本当にこの方はしどけない美人がうまい…ため息出ちゃう…。匂い立つ色気に、色遣いの絶妙さが目を引いてしまう。この画集はアニメの依頼の延長とのことだが、アニメの方の仕上がりを是非見てみたい。新しい美人画集も出たということでこれは見なければ。2015/08/22
seichan
1
中間色の微妙＆玄妙な色遣いが素晴らしい。印刷時の色校正が正確であったことを祈る。もとはアニメ用のキャラ設定から派生した画集だが……、これは当時のセルで出せない色合いでは。 的確なデッサンを巧みに包む、なよやかな線の美しさも、また独特。この人が、かの月岡貞夫に師事したアニメーターであったことを改めて思い出す。 できれば須磨下りより後の光源氏のキャラデザインも見てみたかった。2012/01/23
brink
1
この方の描く女性の横顔は魅力的。源氏が黒髪ロングヘアーで、ピアスまでつけているのは、個人的にはいまひとつ。普通に結い上げていてほしかったなあ。2009/04/07
