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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
里季
40
さて、「虚の世界」の八犬伝は犬塚信乃と犬坂毛野の美しさ、毒婦船虫のいやらしさを強烈な印象にして順調に八犬士が揃っていく。「実の世界」では、芝居見物に行って奈落を見学中に逆さまになった鶴屋南北とのご対面や、「富嶽三十六景」を描きに出かけた北斎の留守中に、馬琴の物語を北斎の代わりに聞いたのが渡辺崋山。ほかに写楽、十返舎一九、頼山陽、為永春水、式亭三馬など化政文化人が次々と・・・。満足、満腹。馬琴の息子、医者の宋伯が労咳で亡くなった後、嫁のお路が盲目となった馬琴の読み聞かせを書き取るようになり、→2014/01/31