出版社内容情報
子どもが好きでもなかったが、たまたま求人を見かけ、放課後児童クラブで働きだす如月。「せんせい」と呼ばれることに違和感を持つが――(表題作「わたしは社会」)。他、第6回林芙美子文学賞佳作受賞作「煙草の神様」も併録。
【目次】
内容説明
子どもが好きというわけでもなく教育や子育てにも興味もない如月は、たまたま求人を見かけ、放課後児童クラブで働きだす。「せんせい」と呼ばれることに違和感を持ちながらも、子どもとの距離感を模索するが―新たな視座を照らす物語。第6回林芙美子文学賞佳作受賞作「煙草の神様」も併録。
著者等紹介
芝夏子[シバナツコ]
1974年福岡県生まれ。2020年、「煙草の神様」で第六回林芙美子文学賞佳作を受賞。本作がデビュー作(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
さちこ
38
表題作は、主人公の心の声でどんなに大変な仕事かがわかった。2026/05/08
yasuyuki suzuki
8
子どもが好きでもなかった主人公、如月が児童クラブでの子どもたちに対する苦悩や働きぶりがとても鮮明に描かれていきます。先生と呼ばれる事への違和感、子どもとの接触に悩み苦しむ過程、なかでも特に印象に残った文面は「月路君の手指の感触は誰かの記憶のようだった。彼を産んだ母親が持っていたもの。」読んでいて感情移入してしまった。あなたもぜひ読んで見て感情移入してみてはいかがですか。2026/03/31
manabukimoto
6
学校でも家庭でもない場所、学童。 学童保育施設の職員が主人公。子どもたちは、自分のことを「せんせい」としか呼ばない。時には「おかあさん」と呼ばれることも。 個人対個人の関係性はなく、子どもたちがただひたすら無事に時間を過ごすことを考える役割。 「子どもたちの放課後の時間が有意義で安全なものになるように見守る。全うしているはずだが、いつしかもっと見守ってしまっている。」p84 彼女は「踏み込む」ことを躊躇する。そして、彼女は「社会」になる。社会として、子どもに向き合うとするのだが…。 知らない世界を知れた。2026/04/19
Hanna
5
学童が舞台の「せんせい」と呼ばれる人が主人公のお話。確かに社会の縮図。2026/06/07
Go Extreme
3
【個と社会の等式】 個(わたし)=最小単位の社会 ★わたしの中の多様性⇔社会の縮図 【関係性のダイナミズム】 わたし+他者:相互浸透→新しい「わたしたち」の生成 個の孤立:マイナス要因→社会の機能不全へ直結 【主体的アプローチ】 受動的市民(社会に属する)→能動的主体(わたしが社会を創る) 内省(ミクロ)⇔行動(マクロ):循環的アップデート 【結論】 社会の変革=わたしの変革 :世界への批評は、常に自己への問いとして回帰する。2026/06/07




