雲助おぼえ帳―滑稽噺から芝居噺まで厳選55席を語る

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雲助おぼえ帳―滑稽噺から芝居噺まで厳選55席を語る

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  • サイズ 46判/ページ数 400p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784022520647
  • NDC分類 779.13
  • Cコード C0095

出版社内容情報

「師匠! 人間国宝がここまで喋っていいんですか!?」落語界4人目の人間国宝(重要無形文化財保持者)となった五街道雲助。滑稽噺から芝居噺まで、多彩な高座で客席を魅了する師匠が、評論家・長井好弘氏を聞き手に、持ちネタを解説します。その噺のポイントはどこか、どんな工夫を行い、本番でどう感じたか。初出しのエピソードも満載。師匠・金原亭馬生の思い出、弟子たちとの交流、そして落語論も。本文の一部をご紹介します。●火焔太鼓(かえんだいこ)長井 雲助師匠は演者として『火焔太鼓』についてどう思っていますか? 雲助 やっぱり、お客を見るというか。長井 観客を見る?雲助 ちょっと硬いお客さんの時だと、この噺をやるのは怖いです。だから、たとえば寄席で十日間、ずっと『火焔太鼓』でトリを取ってくれと言ったら、かなり苦痛でしょうね。長井 どうして怖いのですか?雲助 必ずウケるとは限らない。どこかで一つ滑ったら(ウケなかったら)、回復できずに最後までスベって終わるような、そういう怖さがあるんですよ。だから、普通の落語会のトリで、『火焔太鼓』のネタ出しなんてェのも、ちょっと遠慮したい。長井 お客さんの様子を見て、「あ、これだったら今日は大丈夫かな」と思ったら高座にかける、という感じですか?雲助 そういうことです。●芝浜(しばはま)長井 志ん生、志ん朝ラインは割と軽めの『芝浜』でしたね。雲助 もう完全に落とし噺の『芝浜』ですよ。サゲの「また夢になるといけねえ」っていうのも落とし噺のサゲの言い方をしてますね。このサゲが難しいのは、「なぜ夢になるといけないのか」ということなんです。普通は「あ、また夢になって、かみさんに騙されるといけないから」とか、だいたいそんな感覚でのサゲの言い方ですよね。長井 師匠のサゲは一味違いますね。雲助 あたしのは、とにかく勝五郎が幸福の絶頂にある。せっかくこんなありがたいことがあるのに、これが夢になっちゃあいけないから、「また夢になるといけねえや」という落とし方にするんですね。長井 勝五郎の至福の思いをちゃんと盛り上げておかないと、その台詞が生きてこないという。雲助 そうですね。だから、あたしは女房が身籠っているという設定にしています。幸せの要素を積み重ねるには、子供ができたというのはかなり大きい。子供ができる、お酒が飲める、お金が戻ってくる。それで、除夜の鐘が聞こえて、年が明ける。「ああ、おめでとうよ」という絶頂感の根底に「子供ができる」というのがあるというのがいいなあという気がします。「子供ができた? じゃあ祝いに酒を」という口実もできるしね。●鰍沢(かじかざわ)長井 『鰍沢』は雲助師匠の工夫がいっぱい詰まった、いわば雲助一門の代表的な噺ですから、この形を何とか残してほしいなと思います。総領弟子はやらないと思うけど(笑)。雲助 白酒はやらないでしょうね(笑)。馬石も、やらねえかな。最近は、龍玉がよくやっているらしいけど。実は『鰍沢』って、ずいぶん稽古頼まれてるんですよ。それが、ほとんど女性の噺家なの(笑)。長井 へえー、そうなんですか。雲助 お熊をやりたいという


【目次】

内容説明

人間国宝、大いに語る。持ちネタ、師匠・馬生、弟子たちのこと…高座じゃ言えない「ここだけの話」

目次

第一章 落し噺(火焔太鼓;お菊の皿 ほか)
第二章 廓噺(明烏;お直し ほか)
第三章 人情噺(火事息子;芝浜 ほか)
第四章 世話噺(お富与三郎;お初徳兵衛 ほか)

著者等紹介

五街道雲助[ゴカイドウクモスケ]
1948年、東京都生まれ。68年、十代目金原亭馬生に入門。69年、「金原亭駒七」で前座に。72年、二ツ目に昇進して「六代目五街道雲助」に。81年、第1回真打昇進試験により、柳家さん喬らとともに真打昇進。寄席での軽い噺から三遊亭円朝作品の長講まで、その持ちネタは多彩かつ流麗。卓越した話芸で、常に聞き手を魅了する。2023年、落語界4人目の重要無形文化財保持者(人間国宝)となる。24年、浅草芸能大賞を受賞。25年、春の叙勲で旭日小綬章を受章

長井好弘[ナガイヨシヒロ]
1955年、東京都生まれ。演芸評論家。79年、読売新聞社入社。編集局文化部、日曜版編集長、編集委員、落語会「よみらくご」企画監修などを務め、2020年退社。現在は文化庁芸術祭実行委員、浅草芸能大賞専門審査委員、文春落語アドバイザーなどを務めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Kazuo Ebihara

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五街道雲助が、持ちネタから厳選した55席について語った。噺の粗筋から、伝承経路、蘊蓄、思い出。 登場人物の性格付けをし、時代に併せたくすぐりを入れ、時には新たなサゲを作る。 雲助演出の秘密が明かされた。 落語評論家の長井好弘が聞き上手で、55席に加えて80席ほどの噺と、故人や現役の多くの噺家についても、寄席では聴けない面白話を引き出した。 「雲助厳選・現代落語辞典」のような本。2025/06/29

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