出版社内容情報
----------------------------もしもパンダと話せたなら、彼らは何を語るのだろう――。パンダと自然保護。ともに歩んだ20年から生まれた、パンダとの関係を考えるレポート集です。----------------------------さまざまな分野のパンダ博士たちによる論文やエッセイを集めた専門的なレポート集です。シャンシャン誕生の舞台裏から中国の研究者たちによる論文の邦訳まで、多種多様な角度からパンダへの好奇心が満たされる1冊です。巻頭にはシャンシャンの写真も収録します。●〇●ここが読みどころ●〇●◎シャンシャン誕生&中国への旅立ちの”舞台裏”について、すぐそばで見ていた上野動物園の方々による寄稿文◎パンダファンたちはどうやってパンダを見分けているのだろう? 徹底調査しました!◎パンダのふるさと、臥龍の中国ジャイアントパンダ保護研究センターの研究員の方たちによる初邦訳の論文を公開!◎「鳥獣人物戯画」にもしもパンダがいたら? 三井記念美術館館長がパンダは居ないのにパンダの美術史(?)をまじめに語ります◎大昔のパンダは鉄を食べていた!らしい……。中国の古い文献からわずかに残されたパンダの足跡を探求◎パンダの「保全」のために――。ワシントン条約とその運用を学び直します■日本パンダ保護協会について■パンダと自然保護をめざすボランティア団体として、日中国交30周年にあたる2002年に設立。海外におけるパンダ保護を目的とした民間活動を始める。また「中国ジャイアントパンダ保護研究センター」の窓口となって写真展や講演会、中国パンダ見学などのイベントを催し、絶滅が危惧されるパンダの生息環境を改善する活動を行っている。名誉会長は黒柳徹子。入会はhttps://www.pandachina.jp/
【目次】
内容説明
パンダと自然保護。ともに歩んだ20年から生まれた、パンダとの関係を考えるレポート集。
目次
巻頭口絵 シャンシャンの中国だより(パンダへの思いの歴史―私たちはパンダをどのように見てきたのか 黒柳徹子(日本パンダ保護協会名誉会長))
1章 「アイドル」化するパンダ―シャンシャンという存在(シャンシャンの誕生秘話 渡部浩文(多摩動物公園長)
動物の見分け方からのパンダ考―個体識別から見えてくるもの 成島悦雄、はな、土居利光(日本パンダ保護協会) ほか)
2章 「研究」されるパンダ―ちょっと不思議な生き方(淘淘、故郷に帰る 張明春、黄炎、周世強、黄金燕(中国ジャイアントパンダ保護研究センター)
飼育下パンダの個体特性が野生復帰後の生存に及ぼす影響 周暁、曽昌霞、黄炎、黄金燕、周世強、張和民、李徳生(中国ジャイアントパンダ保護研究センター) ほか)
3章 「文化」に息づくパンダ―魅了するパンダか、空気のようなパンダか(パンダの居ない、パンダの美術史 清水眞澄(三井記念美術館館長)
ヒキュウか?バクか?中国文献に隠れたパンダを探す 荒木達雄(東京大学附属図書館アジア研究図書館上廣倫理財団寄付研究部門特任研究員) ほか)
4章 「社会」に根づくパンダ―パンダへの憧憬(パンダと「政治」の歴史と現在 家永真幸(東京女子大学教授)
秋田市とジャイアントパンダ 小松守(秋田市大森山動物園園長) ほか)