四つの白昼夢

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四つの白昼夢

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  • サイズ 46判/ページ数 240p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784022519566
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

コロナ禍がはじまり、終息に向かった。これは目眩? 日常の隣にある別世界。分別盛りの人々の抱えた困惑と不安をユーモアと活力あふれる文章で描く四つの日常奇譚集。妻は売れっ子イラストレーター、夫は音楽家。30代の夫婦が不動産屋の仲介で移り住んだ理想の家。しかし夫が出張中のある夜、天井から異様な物音が……。気のせい? 事故物件? それとも……。そしてある日、夫婦は隣家の秘密を知ることになる。(「屋根裏の散歩者」)酔い潰れ、夜更けの電車内でヴァイオリンを抱いて眠る老人。慌てて下りていった彼の忘れ物は、なんと遺骨。「才女好き」と噂された男の、四十年に及ぶ家庭生活に、秘められたものはいったい何だったのか。(「妻をめとらば才たけて」)亡き父の後を継いだレストラン経営がコロナ禍で破綻に瀕している。家庭がきしみ始め、しっかり者の母が倒れ、妻は子供を連れて出て行く。負の連鎖の中でどん底の男が、はまったのは、因縁付きの謎の植物。完璧なフォルム、葉の緑のグラデーション。マニアの世界は地獄より深かった。(「多肉」)認知症の義母が亡くなった。ようやく見つけた葬儀用の遺影。しかしその肩先には人の手が写っている。そして切り取られた半分には見知らぬ男が。背景からすると、近くの動物園で撮影されたようだ。慎ましく物静かで、実の娘息子にも本音を語ることのなかった人の心の内にあったものは?(「遺影」)現実と非現実の裂け目から見えた、普通の人々の暮らしと日常の裏側。『鏡の背面』(集英社文庫、吉川英治文学賞受賞作)や『冬の光』(文春文庫)の流れにつながる、人の心の不思議と腑に落ちる人生のリアリティにあふれる力作。

内容説明

退職男たちの宴会と置き去られた遺骨、経営破綻したレストラン店主がはまった「沼」、義母の遺影に写った手の主は?理想の我が家の天井に何が?コロナ禍がはじまり、終息に向かった。これは目眩?日常の隣にある別世界。分別盛りの人々の抱えた困惑と不安をユーモアと活力あふれる文章で描く四つの風景。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

286
篠田 節子は、新作中心に読んでいる作家です。 本書は、白昼夢的な連作短編集でした。 短編の割には、どの作品も読み応えがありますが、オススメは、『屋根裏の散歩者』&『妻をめとらば才たけて』です🐢🐢🐢 https://publications.asahi.com/product/24901.html2024/07/15

いつでも母さん

181
コロナ禍・・そこに私の意識が漂っていたかのような4話を面白く読んだ。篠田節子さんを読むのは長編が多かったが、このくらいのページ数でも圧巻の篠田節子を感じた(流石としか言えない)天井にいたまさかの正体にビックリ!の1話目。電車に置き忘れた骨壺から辿る持ち主の男の人生に言葉を飲み込んだのは2話目。不気味だったのは3話目の『多肉』こんな夫はイヤだな(汗)オチがちょっとだけほっこりしたラストの『遺影』自分の遺影は自分で用意しておきたいなぁ(そこ?)2024/08/15

タイ子

167
コロナ禍の真っただ中、終息に向かい始めた時、篠田さんが描くコロナ禍に生きた人たちの物語。全てが現実ではないどこか不思議な異世界の物語が面白い。乱歩の世界かと思いきや屋根裏を散歩する正体に思わずニヤリ。電車の中に置き忘れた遺骨。そこにあった夫婦の歴史とコロナに纏わる切ない物語。「多肉」が面白い。コロナ不況でレストランを閉店した男。家族に愛想を尽かされ1人になった男が珍しい多肉植物をお金をかけて育てた結果、男が見たものは…。「遺影」の義母は見た事のない笑顔の写真だった。一緒にいたのは誰?優しくて不思議な物語。2024/08/04

のぶ

167
コロナ禍が始まり、収束に向かった頃の日常とは少し離れた別世界を描いた四つの短編集。篠田さんらしい文体で繰り広げられていて、楽しむ事ができた。どの作品も死の空気を漂わせながらも、ユーモアが込められている独特のものだった。どの話も良かったが、個人的には「屋根裏の散歩者」と「多肉」がお気に入りです。介護を必要とする高齢の人物が出てくるものが多いが、介護を体験された篠田さんの実体験が反映されているのでしょう。色んな人の生き様を三者三様で楽しめて、最近の篠田さんの本では一番のお気に入りです。2024/07/22

Richard Thornburg

164
感想:★★★★  タイトルのとおり4篇の短篇で構成されています。  篠田節子センセの作品は無条件に追いかけて読んでいるんですが、前作は正直なところちょっと外した感があって本作ではどうなのかなと思っていると、落としどころや着地点の見えない意外な〆方や、ちょいとシニカルに時事ネタを語るところはまさに本領発揮といったところですかね。  個人的にこの著者らしいなと感じた作品は「屋根裏の散歩者」と「多肉」ですかね。  人間以外の生物を絡めた生物の先の見えない落としどころは面白いなと思いました。2024/09/11

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