出版社内容情報
35歳初産、しかも双子男子! 人気翻訳家、エッセイスト初の育児エッセイ。双子ワンオペ育児の修羅場、個性強すぎる義父母との攻防、仕事・介護の両立の力技、思春期男子とのヨレヨレの日々。笑えて泣けて、元気が出る! 子育て格闘中の親、必読の一冊。
内容説明
子どもを産む前も後も、同じ「私」なのだ。限界突破のワンオペ育児、フリーランスの焦り、義父母の介護、満身創痍の高校受験…。自分のことは後回しだったヨレヨレの16年間。疲れ切った心に寄り添う子育てエッセイ。
目次
自己紹介―初産で、双子で、高齢出産だ
妊娠・出産―ふたご妊娠中はアクシデントの連続
乳児期の過酷さ―粉ミルク・バイクぶちまけ事件
出産と仕事―出産・育児で仕事を失いたくない
保育園―母親として鍛えられた四年間
保育園―苦手だった運動会で号泣する
父と子―夫、ふたご父に目覚める
食事―子育ての悩みは「ごはん」が三分の一
住まい―壊れても汚れても、自分たちで直せばいい
義父母―超パワフルだった義父母の介護が始まった〔ほか〕
著者等紹介
村井理子[ムライリコ]
翻訳家・エッセイスト。1970年静岡県生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ネギっ子gen
68
【私の子育ては、自分の子ども時代を巡る旅のようなものだ】 35歳で初産、しかも双子男子! 翻訳家にしてエッセイストの育児エッセイ。双子ワンオペ育児の修羅場、個性強すぎる義父母との攻防、仕事・介護の両立の力技などの日々を描き、そこで読者に、孤独の中で1人奮闘している母親たちに訴える。<是非、自分の体のことも考えて欲しい。大切な子どもにとっても、親はかけがえのない存在なのだ。つまり、子どもたちにだって、あなたはとても大切なのだ。だからこそ、自分のことを一番に考える時間を確保して欲しい>と。その通りですよね。⇒2023/06/06
さくら咲く
29
翻訳家である著者の子育て奮闘記。1人を育てるのも大変なのに双子男子を仕事をこなしながらほぼワオペン。想像もつかない。苦しみながらも親として人として成長しようというもがきが垣間見える。現在は高校生。親として安堵の日々。次は大学受験だがこれからは寧ろ子離れが課題になるだろう。実感。2024/04/12
紅咲文庫
26
滋賀県の湖北部と言われる場所が、意外と寒そうで親近感を持つ。湖と山を眺める暮らし、いいなぁ、村井さんは大変だと強調してるし実際大変なんだろうけど。夏休みに子供会管理の桟橋を作って、子ども達に湖水浴を楽しませるという話もすごく新鮮。2024/09/15
スリカータ
19
著者は子供たちと一緒にいる時間よりも、兎に角仕事に逃げたかったので、その気持ちが前面に出ていて幼少期にしか味わえない掛け替えのない思い出が無くて残念な気がしました。義父母に対する負の感情も、こんなに赤裸々に書いて大丈夫かなと思ったが、お二人とも認知症になり介護が必要になった状態なので書けるのですね。綺麗事抜きの正直なエッセイ。私も双子を育てたが、専業主婦ワンオペながらスマホもタブレットもない時代の育児は面白かった印象が勝っているので、著者には共感できる部分とできない部分がありました。2023/04/14
ちょこ
14
リアルタイムで追った育児記も面白いが時間がたったからこそかける総括的な目線が入ったものもまた面白い。後者の本になるのだが育児って一生続くんだよね。私も近年それを痛感するだけに「うんうん」と頷きながら読んだ。双子が保育園入園する前の怒涛の日々は村井さん自身の「母とは斯くあるべし」という呪いの元だったんだなあというのに辛くなる。ワンオペ双子育児とか無理ゲーだもん。そこを救うべく義両親がやってくるもピリピリする様とかわかりすぎる。助けてくれることはありがたい、ありがたいんだけどさ…みたいな。まさに戦いの記録だ。2023/11/10