人間みたいに生きている

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  • サイズ 46判/ページ数 232p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784022518590
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報



佐原ひかり[サハラヒカリ]
著・文・その他

内容説明

食べることそのものに嫌悪を覚えている女子高生・三橋唯。「食べること」と「人のつながり」はあまりに分かちがたく、孤独に自分を否定するしかなかった唯が、はじめて居場所を見つけたのは、食べ物の臭いが一切しない「吸血鬼の館」だった―。みんなが口をそろえて「幸せだ」という行為を幸せと思えず、ひとり孤独に苦しんできた少女の成長を描く青春小説。

著者等紹介

佐原ひかり[サハラヒカリ]
1992年兵庫県生まれ。2017年「ままならないきみに」で第一九〇回コバルト短編小説新人賞を受賞。2019年「きみのゆくえに愛を手を」で第二回氷室冴子青春文学賞大賞を受賞し、改題した『ブラザーズ・ブラジャー』で作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

美紀ちゃん

98
#NetGalley三橋唯は食べることが気持ち悪い。泉遥真は血しか飲めない病気。吸血鬼ではない。中1で発症。食べ物を口に入れると粘土とかクレヨンみたいに感じてしまう。コミュニケーション大事。ゼロか100かではなくていいと思う。ずっと1人だった泉さんはひと回りも違う女の子と接するようになりドキドキし臆病だった。唯は親の言いなりで自分の意見を言えなかったけれど、友達や紹介してくれた会の人と話すうちに、自分のモヤモヤを伝える努力をしようという気持ちになる。その成長する様子が良かった。ラストは微笑ましい。 2022/07/31

☆よいこ

93
YA。ものを口に入れて咀嚼して飲み込むことに嫌悪感をもつ、高校生の結は「食べること」が苦手だった。一緒に食事をすることは仲間との交流だったり、家族とのひと時だと頭で分かっているので、結は無理やりに食べ物を口に入れる。限界を感じていた時、結は「吸血鬼」と噂される泉(いずみ)と出会う。泉は遺伝性の病気で、人の血液しか口にできない体質だった。ひとりで大きな洋館に隠れ住む泉のもとに、結は平和を感じて通うようになる▽拒食症とは違う。ある種の摂食障害だろうけど個々で違う。悲劇的な結末でなくてよかったと思うことしきり。2023/07/05

兵士O

83
この小説の読後の分岐点はこの主人公の唯の言動に共感できるか、それとも甘えと思うか、だと思います。前者の場合、唯のどうしても食べるという行為に拒絶反応を起こすが故の苦しみ、そして殆どの他人が食べることに幸せを感じていることから生じる彼女の孤独感が読者の心を打つのでしょう。でも僕は後者の方に心が振れました。それは唯の周りの全員が彼女に全然悪意を持っていないことと、そのことを唯が分かっているようで分かっていないからです。多分そのことも作者は意識していると思います。でもそんな唯の拠り所の泉という人物をどう思うか?2022/12/02

sayuri

78
「生きるために食べよ」ソクラテスの名言だが本作の主人公・三橋唯は食べる事そのものに嫌悪感を抱いている。生きたいと思っていても食物を死骸と感じ、自らを誤魔化し口に入れては吐き戻す。親にも友人にも打ち明ける事が出来ず、日々をやり過ごさなければいけない彼女の苦しみが切々と伝わり胸が痛くなる。そんな彼女が出逢ったのは、食べたくても訳あって食べ物を受け付けられない泉遥真。二人からマイノリティゆえの不安や孤独を感じ、自分の知らない現実がある事を突き付けられる。人と同じである必要なんてない。皆が自分らしく生きられれば。2022/09/27

ネギっ子gen

76
高校から大学にかけての読書は、旧制高校好きが嵩じて“教養主義”に偏した面があった。無謀にも岩波新書読破を試行したり。一方、内なる衝動に突き動かされて読む本も、僅かだがあった。正にこの本など、その当時にこそ読みたかった……。帯の【生きたくないんじゃない。食べなくても、生きられる体がほしい】というフレーズ、心の傷を抉ってくる。この歳になっても……。わたしの母は、「そんなこと、言っていたら、これから生きていけないよ……」と、わたしに対し哀し気に言った。母を哀しませたくないわたしは、「そうだね」と目を伏せた……⇒2022/11/15

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