砂漠と異人たち

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砂漠と異人たち

  • 宇野 常寛【著】
  • 価格 ¥2,090(本体¥1,900)
  • 朝日新聞出版(2022/10発売)
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  • サイズ 46判/ページ数 328p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784022518408
  • NDC分類 304
  • Cコード C0095

出版社内容情報

情報社会を支配する相互評価のゲームの〈外部〉を求め、「僕」は旅立った。そこで出会う村上春樹、ハンナ・アーレント、コリン・ウィルソン、吉本隆明、そしてアラビアのロレンス――。20世紀を速く、タフに走り抜けた先人の達成と挫折から、21世紀に望まれる主体像を探る「批評」的冒険譚。目次第1部 パンデミックからインフォデミックへ1 パンデミックが閉じ込める2 「動員の革命」をめぐって3 閉じたネットワークと相互評価のゲーム4 無力な妥当さと空回りするパフォーマンス5 ドナルド・トランプ再び6 弱さのマーケティング7 「第三極」はなぜ機能しないのか8 「遅い」インターネット9 東京の「砂漠」とその喪失第2部 アラビアのロレンス問題10 アラビアのロレンスをさがして11 ある私生児の来歴12 アラビア「での」ロレンス13 ブラフ・シューペリアと樺の鞭14 英雄とペテン師15 〈グレート・ゲーム〉のメカニズム ― ハンナ・アーレント『全体主義の起原』16 預言者の身体 ― コリン・ウィルソン『アウトサイダー』17 名前と運命 ― デヴィッド・リーンと性の問題18 三島由紀夫と「遅れてきた青年」19 ロレンスにとって「砂漠」とは何か20 謝罪と訂正第3部 村上春樹と「壁抜け」のこと21 村上RADIOと京都マラソン22 「コミットメント」のゆくえ23 悪と性搾取24 「壁抜け」の問題25 1984年のヨガ教室26 ステップファミリーと「悪」の消失27 父性の軟着陸28 駅とインターネット29 男のいない男たち第4部 脱ゲーム的身体30 「自立」をめぐって31 関係性の対幻想とゲームの複数化32 脱ゲームの条件33 「少なくとも最後まで歩かなかった」34 ランナーの思想35 速度と接続性36 歴史に「見られて」いる37 虫の眼38 プラットフォームから、庭へ

内容説明

情報社会を支配する相互評価のゲームの(外部)を求め、「僕」は旅だった。そこで出会った村上春樹、ハンナ・アーレント、コリン・ウィルソン、吉本隆明、そしてアラビアのロレンス―。20世紀を速く、タフに走り抜けた先人たちの達成と挫折から、21世紀に望まれる、新たな主体像を模索する「批評」的冒険譚。

目次

第1部 パンデミックからインフォデミックへ(パンデミックが閉じ込める;「動員の革命」をめぐって ほか)
第2部 アラビアのロレンス問題(アラビアのロレンスをさがして;ある私生児の来歴 ほか)
第3部 村上春樹と「壁抜け」のこと(村上RADIOと京都マラソン;「コミットメント」のゆくえ ほか)
第4部 脱ゲーム的身体(「自立」をめぐって;関係性の対幻想とゲームの複数化 ほか)

著者等紹介

宇野常寛[ウノツネヒロ]
評論家、批評誌(PLANETS)編集長。1978年生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ころこ

42
著者の前著が良くなかったので、しばらく様子をみていた本。読むとはなしに数ページから止まらなくなり、30ページくらいで良い本だと確信を得る。ネットワークに外部は無い。とすれば空間ではなく時間をずらす。そこで著者のキーワードである「遅いインターネット」ということだが、実は著者の言っていることとは合っていない。当然、時間も場所もずらす。著者の言わんとするところは、あえて同期しないことによる異化効果ということだ。コロナ禍真っただ中に100年前のアラビアのロレンスを訪ねる。彼の『知恵の七柱』を彼の内面を探る文学とし2022/12/17

kei-zu

24
「アラビアのロレンス」を「情報に溺れる」現代人の先駆けと、村上春樹を「情報へのアプローチを行う」現代人の一側面と、それぞれ分析を行う。 村上の作風の変化について「デタッチメント(関わりのなさ)」から「コミットメント(関わり)」に変化したという。なるほど、私が同氏の小説に手が伸びなくなったのは、そのタイミングであった。 著者が提唱する情報への「遅い」関与は、これまでの著作を踏まえ、引き続き興味深くある。2023/02/22

冬佳彰

10
何というのか、「これは途中だよね?」って感があるな。途中だから悪いわけでもないが。どうやったら我々は相互評価的なシステムの外部に出ていけるのか?ってお題があり、数章を費やして、失敗例が提示される。例としては、アラビアのロレンス、村上春樹。で、本書での結論は、詩的に表現される「庭」。この具体的な像が分かりにくいが、感じとしては相互評価に依存しない人や物、事のコミュニティのようなことを言っているのかな?膨大な言葉を費やし脱出した先はけっこうオーソドックスな場所だったという感じは否めない。「続く」なんだろうな。2023/08/05

かがみ

7
「空間的外部」を消失した「空間的内部」における「時間的外部」を切り開くための理路として村上氏が「速さ」を追求したのだとすれば、宇野氏は「遅さ」を肯定したといえる。これはどちらが「正しい」という話ではないと思う。少なくとも、いずれかを「正しい」とする二項対立的な思考こそがまさしく「相互評価のゲーム」に囚われた思考ではないか。自らの理想に向かう「速さ」の追求とその理想から逸脱する「遅さ」の肯定というダブルシステムのあいだを自在に往還するということ。それこそが本当の意味での「自立」であるように思える。 2023/08/31

ZUSHIO

7
事前に予習として『アラビアのロレンス』を観ておいて、村上春樹も読み込んでいるので、この本の言わんとしていることが、実によく分かった。自分の感覚的な把握としては、吉本隆明曰くの自己幻想や対幻想や共同幻想の三幻想によって閉ざされた状態であれば、SNS時代の今に始まったことではなく、外部(砂漠)にも内部(壁抜け)にも真の実存はないということ。 三島由紀夫的(村上春樹的)自己幻想の如く体を鍛えるわけでもなく、街中をゆっくり走れという処方箋は、殊にもうタイムを追求しないジョガーである私には共感度は100%だった。2023/01/01

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