李の花は散っても

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李の花は散っても

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  • サイズ 46判/ページ数 368p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784022518170
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

かつて後の昭和天皇の最有力妃候補と言われながら、自身の李王世子・李垠との婚約を新聞の紙面で初めて知り、梨本宮方子は頽(くずお)れた――皇族でありながら政策によって李王朝に嫁いだ李方子王妃の数奇な運命を縦糸に、また方子を半島から来た革命家と恋に落ち社会から転落していく女性・マサを横糸に、戦前・戦中・戦後の日本と朝鮮半島を舞台に描く、著者渾身の力作。

内容説明

愛をもって垠を支えることを誓う方子。その二人を相次いで悲劇が襲う―さらに起こった関東大震災。一方でそれまでの苦難をかいくぐり、独立運動家・金南漢に惹かれて海を渡る孤独な女、マサ。戦前・戦中・戦後の日本と朝鮮半島を舞台に、二人の女性の生涯を描く、著者渾身の力作。

著者等紹介

深沢潮[フカザワウシオ]
1966年東京都生まれ。2012年「金江のおばさん」で「女による女のためのR‐18文学賞」大賞を受賞、受賞作を収録した連作短編集『縁を結うひと』(『ハンサラン 愛する人びと』改題)を刊行(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

モルク

98
朝鮮最後の李王朝の垠の元に嫁ぐ皇族梨本宮家の長女方子。朝鮮併合により日鮮融和の象徴として縁付けられた方子。かつては後の昭和天皇の妃候補だった彼女は新聞で自らの婚約を知るという衝撃。当時の女性は有無を言わせず政策の道具だった。垠と仲睦まじく暮らしながらも次第に歴史の波に流されていく。そこに梨本家の女中だったきくの娘マサの人生を交えながらふたりの女性の激動の時代を描く。彼女たちのみならず李垠、垠の妹徳恵の辛い立場、自分の意見感情を抑え込まなければならない苦しさに憂える。二段組の大作。読みごたえがあった。2023/09/02

mike

78
大正時代の日本で「日鮮融和」の下、朝鮮李王世子に嫁いだ宮家の方子。一方独立運動家の男性に惹かれ朝鮮へ渡ったマサ。震災、戦争、敗戦と時代の奔流に放り込まれた2人の話が交互に展開する。マサは恋人と引き裂かれて何度も憂き目に合いながら再会を信じて異国の地で強く生きる。方子は朝鮮王家の妻として夫を深い愛情で支え凛として生きた。晩年の彼女は教育福祉に携わり韓国のオモニとして尊敬されたという。祖国に翻弄され裏切られ2つの民族から冷たい仕打ちを受けながら人としての矜持を持ち続け、精一杯愛に生きるその姿に心を打たれた。2023/11/30

konoha

73
素晴らしかった。歴史大作でありながら、愛に生きた女性たちの物語でもある。朝鮮王室の垠に嫁いだ皇族の方子、朝鮮の独立運動家に惹かれたマサの章が交互に進む。日本と朝鮮の間の超えられない壁に葛藤し続ける方子の心の揺れが伝わってくる。関東大震災の残酷な描写は苦手な人もいると思う。戦争により故郷に帰れず、母国語や名前を手放す苦しみはどれほどだろう。2人が何を信じて生き抜くのか。人を愛し、人生を選んでいく様から目が離せない。最後まで濃密でドラマチック。登場人物の心情に丁寧に寄り添い、壮大で過酷な運命を描き切った。2023/07/13

J D

71
 これはかなりのヒットです!李氏朝鮮最後の王垠と梨元宮方子の壮大な物語。関東大震災、二・二六事件、太平洋戦争に朝鮮戦争など大正から昭和の激動の時代を生き抜いた人々の物語。歴史の知識として知っていたことに当時を生きる人達の息遣いが伝わる筆致で読者をグイグイ惹きつける!壮大なドラマだった。深沢潮さんすごい!あなたしか書けない物語。堪能しました。今のところ2023年のナンバーワンです!2023/06/02

森の三時

37
とても読み応えがありました。朝鮮李王家壬世子の李垠と日朝融和の名分のもと結婚させられた梨本宮家の長女方子の視点と、同時代に生き朝鮮に渡った女性マサの視点とで綴られる。二つの国の間で翻弄され続けた二人の人生は大河ドラマのように激動の人生であり読んでいて辛く悲しく苦しかった。また、日本人として責任も感じる場面が多々あった。感情を押し殺して生きざるを得なかった垠に寄り添う方子、二人の間には確かな愛が育まれ慈しみがあり幸せな時間もあった。史実とフィクションが入り交じるようだけれど私はこの物語を知れてよかった。2024/02/23

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